冬が旬の三平汁とじゃっぱ汁とのっぺい汁の食材と味の違いは?
冬になると温かい汁ものが美味しい季節ですよね。でも様々な汁があるので、何で作った何汁なのか違いが分からない場合がありませんか?
そこで、全国的にはちょっと珍しい三平汁とじゃっぱ汁とのっぺい汁の、3種類の汁の具材や味の違いについて紹介しますね。
三平汁の食材と魚の種類は?
三平汁とは、北海道の料理で「大根・ニンジン・ジャガイモなど根野菜」と、出汁は「昆布と旬の魚」、味付けは「塩だけ」のことです。
ただし例外で、北海道の一部では同じような具材で味噌味の汁も三平汁と呼ぶ地域があります。この場合は「味噌三平汁」と呼ばれています。
◇どんな魚で作るのが三平汁?
大抵の料理には、決まった食材と決まった味付けで作ることを指しt名前が付けられます。
この三平汁は「旬の魚で作った塩味の汁」のことなので、色々アレンジができるんですよ
三平汁の魚→ 塩サケ、塩タラ(マダラ・スケトウダラ)、ニシン
◇よく使われる具材
・ジャガイモ、ニンジンは欠かせません
・大根
・ネギ
・魚の身
・魚のアラ(頭・中骨・尻尾)
・魚の白子(マダラ・スケトウダラでは欠かせません!)
◇簡単に作り方の紹介
1、魚の下ごしらえ
良く洗って鱗をとり、三枚におろして切り身に、アラは霜降り
2、アラで出汁をとる
鍋に水を張って、昆布とアラを入れて火にかける
3、野菜を投入
根野菜は乱切り
白子を入れるとき、このタイミングで投入
沸騰しだしたら、昆布を出して、根野菜と魚の身を入れて火を通す
4、ネギ投入と塩で味の調整
ネギを投入
塩で味の調整
火を止めて完成!
じゃっぱ汁の季節と食材は?
じゃっぱ汁とは、あら煮の一種で「魚のアラ・野菜」を一緒に煮込んで味噌で味付けした、青森県の郷土料理です。
この汁の名前は、青森の言葉で「雑把→ じゃっぱ」になって「じゃっぱ汁」となったといわれています。
じゃっぱ汁で使われる魚→ サケ、マダラ、スケトウダラ
◇よく使われる具材
マダラの身(一般的にはサケ・スケトウダラもOK!)
マダラのアラとワタ(余すところなく全て使います)
大根
ネギ
◇簡単に作り方の紹介
1、下ごしらえ
良く洗って鱗をとり、三枚におろして切り身に、アラは霜降り
2、アラに火を通す
鍋に水を張って、「昆布・アラ・ワタ」を入れて火にかけます
3、アクとり、ネギの投入、味付け
沸騰してきたら昆布を出す
アクをこまめにとる
ネギを入れる
味噌で味付け
4、少し沸騰させて完成!
のっぺい汁の食材と味付けは?
のっぺい汁とは、日本全国に広まっている汁物で、決まった地域の郷土料理ではありません。また、当て字で「能平」「濃餅」とかきますが、正式名称は定かではありません。
この汁は、余り野菜を細切れにしてゴマ油で炒めた「野菜と魚の出汁」、味付けは「しょうゆ」、「片栗でとろみ」をつけた精進料理のすまし汁のこと。後になって魚や鶏肉を入れるようになった、具沢山の澄まし汁。
◇よく使われる具材
サトイモ、ニンジン、コンニャク、シイタケ
油揚
鶏肉/魚
◇簡単に作り方の紹介
1、出汁を作る
昆布とかつおの出汁を作る
2、具材の炒め煮
出汁とは別鍋で「野菜・肉/魚」をごま油で炒めて焦げ目をつける
3、出汁で煮る、アクを取る
炒めた具材の鍋に出汁を入れて煮込む
こまめにアクを取る
4、味付け、とろみをつけて完成!
しょうゆと塩で味付けする。※しょうゆは香り、味は塩
片栗でとろみをつける
最後に・・・
手の込んだ料理はいくらでもできそうですが、食事は汁物だけではありません。
できれば、メインディッシュに力を注いで、汁は簡単に手早く作りたいものです。
凝らずに、程よく手を抜いて、パパッと作ってくださいね。