ナマズやウナギの地震予知能力の研究結果と海外での研究とは?

   

 
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江戸時代から地震とナマズの関係が噂されていますが、海外に目を向けるとネズミや野生動物の行動と地震の関係性が取り上げられています。
そこで、実際に地震とナマズの関係を実験した神奈川県や岡山県の研究結果と海外の意見などについて紹介しますね。
 
 

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ナマズとウナギと魚の地震予知の信憑性

ナマズと地震について日本で最初に流行したのは、江戸時代・1855年の安政江戸地震の直後に発行された、ナマズの錦絵に由来します。
 
それまで伝承や一部での流言程度でしたが、江戸時代に「ナマズが暴れて地震が起きた!」といいうところから、鹿島大明神がナマズを押さえつけたり、地震に託けて儲けようとする絵が出回りました。
 
この絵はすぐに幕府によって取り締まられましたが、現在は約200枚程度が現存しているといわれています。この資料の一部は上野国立博物館の一角に「災いを笑いに変えた鯰絵」としてひっそりと展示されています。
 

□ナマズと地震の研究

安政江戸地震から約200年経った現在、真面目にナマズと地震の関係について研究が進められていますが、結論から言うと「ナマズと地震の関係は薄い」ということです。
  

□科学的なナマズと地震の関係

生物学的に見ると、ナマズは他の魚や生物と違うのは電気に敏感なことです。
 
ナマズの体の表面にはウロコがありません。その代わり小さな穴があって、この小さな穴が電波や振動などを受信するセンサーのような役割を果たしているんです。
 
「東京水産試験場のナマズの行動量と電磁波の記録」が行われていて、特に1992年に東京湾で発生した地震の1週間くらい前に、電磁波増加とナマズの活性増加が確認されていることから、ナマズは地震が起こるときに発生する「電磁波」を感じることが分かっています。
 

□ウナギと地震の関係は?

体表にウロコが無くて、ヌルッとした表面の生き物というとウナギがいますよね。しかもウナギも地震を予知するという、噂を聞いたことがありませんか?
 
大阪大学で地震と動物の行動と電波の関係が研究されていて、電磁波を使って、ウナギとナマズを比べた実験が行われました。その結果、ウナギはナマズの1/10の電磁波で反応する事から、ウナギの方が電気に敏感だということが分かっています。
 
 


ナマズと地震の関係の研究の成果は?

日本で報告のある、ナマズを使った地震予知研究の報告を素に、どんな成果があったのか紹介しますね。
 

□神奈川水産試験場でのナマズの実験

地震予知をするのか調べるために、1979年~1984年の5年間、ナマズの行動と観察を記録しています。本来ナマズの生息する環境と異なる実験だったのではないかという指摘がありましたが、そこは測定が目的なので目をつぶるとしましょう。
 
この実験では、地震以外の振動の影響を受けないこと、夜間照明の影響を受けない、安価で済むことを条件下で、「振動、光線、超音波」を使って計測しています。振動は地震の有無、超音波は魚群探知機、光線は不可視光線を発する光電管光を使用。
 
5年間の地震の発生
横浜市での地震発生回数・・・162回
震度1・2・・・85%
震度3・・・12%
震度4以上・・・3%
 
魚群探知機での計測
全ての有感地震で反応はありませんでした。地中では変化があったと予測されていますが、画像記録の撮れない電波での方式、狭い水槽内だったためと考えられています。
 
光電管光(エネルギーを電気エネルギーに変換する真空の容器)
様々な反応が観測されましたが、地震以外にも反応しているらしいので、地震のみを抽出して行う実験方法の検討が必要とのこと。
 
このときの実験だけでは、ナマズによる地震予知に関連する裏付けはありませんでした。ただし、震源地が10km以内で、震度3以上の地震の場合、ナマズの異常行動が観測されているなど、実際に反応があることから、さらなる研究の価値があるといえるでしょう。
 

□ナマズの電気に対する感覚の鋭さの研究

宮城県立看護大学の教授は、ナマズはウナギだけでなく、コイや他の魚なども研究していると発表しています。
 
ナマズは、人間やコイが電気を感じる100万倍鋭いと報告しています、例えば、琵琶湖など大きな湖に乾電池を投げ込むと、数キロ離れた場所で感知できる能力だと説明しています。
 
 

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海外での生物を使った地震予知の意見は?

海外では・・・というとちょっと大風呂敷を広げ過ぎですが、アメリカに「USGS Earthquake Hazards Program」という、アメリカを中心に世界の地震をモニタリングしている組織が、「動物と地震の予測(Animals & Earthquake Prediction)」という発表しています。
 
紀元前373年のギリシャに遡りますが、ネズミ、イタチ、ヘビとムカデなどが大地震の数日前に避難した。他にも地震の数週間~直前まで不可解な行動をするなど、世界中で言い伝えや目撃されています。
 
この行動と関連性は解明されていない、メカニズムも不明といわれていますが、このミステリアスな分野の研究者が日本や中国にいると紹介されているんです。
 

□P波とS波の感知

簡単に説明すると、地震の波動は2種類「大きな波動のS波」「小さな波動のP波」があります。地震が起こる数秒前に、「小さな波動のP波」を感覚が敏感な生物が感じ取って不可解な行動をとり、「大きな波動のS波」を回避しようとしている。という説が伝えられています。
 
でもP波が観測されない数日~数週間前に、何かの振動を感じ取って避難するという行動は、別な原因がある結論付けられています。
 

□生物に地震予測能力はある?

全ての生物に刷り込まれている本能的な行動原理があります。例えば、捕食者が襲ってきたら逃げますよね。
 
同じように地震など災害が迫ると避難しようという、遺伝的に何かの波動を受信して避難を始める行動があると考えれば分かりやすいででしょう。
 
でも、その原理がP波とS波以外まだ解明されていないんです。だから、”多分”他の波動があって、それを受信しているのだろうという予測をしているだけなので、さらなる研究が必要なんです。
 
 


最後に・・・

アメリカの研究を見ていると「日本では未だに迷信としてナマズを追っているのでは?」と思えてきますが、そんなことはありません。ナマズやウナギの感覚機能の鋭敏さは、他の生物より優れているんですから。
 
ただし、我々日本人もナマズやウナギを通した地震予知ばかりでなく、海外のように他の生物の行動と地震予知に関して研究を深めてみると、もしかしたら意外なところに関連性が見い出せるかもしれないですね。
 
それでは、これからも生物と地震の研究成果に期待しましょう!
 

 

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 - 魚の諸々話

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