ナマコに居候するカクレウオとはどんな魚?共生する魚とは?

   

 
202 ナマコに居候するカクレウオとはどんな魚?Top
 
カクレウオという魚は海の共生生物ですが、そんな魚の名前は聞いたことがない、という人が多いのではないでしょうか?この魚はナマコに寄生していて、優雅な居候を決め込んでいます。一体どんな生態で、どんな種類なのかなどについて紹介します。
 

スポンサードリンク

 
スポンサードリンク


ナマコに居候するカクレウオはどんな魚?

カクレウオの仲間達は、浅い海から深海まで広い範囲で生息していて、多くの種類が他の生物の体内に住んでいるんです。このような生態の生物を「共生生物」といいます。
 
 

なぜカクレウオと呼ばれている?

体内に隠れ住んでいるから”カクレ+ウオ”なんですが、語源の英語名「Pearlfish」が語源といわれています。直訳すると「パールフィッシュ」になりますが、牡蠣(カキ)の殻に同化して真珠のようになって発見されたことから、この名前が命名されたといわれています。
 

どんな生物の体内に住んでいる?

「二枚貝」「ホヤ」「ヒトデ」「ナマコ」の体内に隠れ住んでいて、ナマコの体内に15匹も住んでいたという例もあります。
 

どんな生活を送っている?

多くの魚が活発に動き回る日中はナマコの体内、正確には腸管(腸の中)に隠れていて、肛門から出入りするんです。夜になって、他の魚の活動が低下するとナマコのおしりから出てきて、餌を食べに泳ぎ回ります。そして朝になると、また自宅であるナマコの体内に戻っていくんです。
 

ナマコに影響はない?

ナマコにとっては、損も得も何もありません。このカクレウオはまさに単なる居候という訳なんです。他の宿主の、二枚貝やヒトデに棲んでいるカクレウオの場合も同じで、体内から攻撃したり影響を与えることはないんです。
 
 

スポンサードリンク

カクレウオはどん種類の魚?参考に見ることができる場所は?

カクレウオの種類は?

分類: アシロ目・カクレウオ科 2亜科・7属31種
学名: Carapidae
英語名: Pearlfishe
 
生息地域は、熱帯から亜熱帯の太平洋、大西洋、インド洋。生息場所は、サンゴ礁や浅い砂地、深海の約2000mに生息しています。
 

カクレウオが見れる場所は?

鳥羽水族館
三重県鳥羽市にある鳥羽水族館では「カクレウオ(地球の玉手箱)」という、プチジオラマが販売されています。お部屋のデコレーションになりますね。
 
上野国立科学博物館
東京・上野の国立科学博物館・地球館1Fの一角に、僅かなスペースですが、共生生物についての紹介と、「シモフリカクレウオ」と「ジャノメナマコ」が常設で展示されています。
 
他にも観測されたとか、生物として紹されている施設がありますが、基本は夜に行動する魚です。だから、日中私たちが出かけて行っても、直接「カクレウオ」を見ることは困難なんです。
 
ナマコやヒトデを多く飼っている水族館や海洋施設などでは、カクレウオの報告が幾つかあるので、そこが狙い目でしょう!
 




他にも共生する魚はいる?

ところで、先ほどから「共生」とか「共生生物」という言葉を使っていますが、どんな意味なのか説明しますね。また、他には生物のどんな海の共生生物がいるのでしょうか?
 

共生生物とは?

共生生物とは、一つの生き物の中に他の生物が棲んでいる状態のことです。そして、簡単に分類すると、3タイプの共生があります。
 
●相利共生(そうりきょうせい)
体内に別の生物が棲むことで、お互いに利益がある場合のこと。
 
●片利共生(へんりきょうせい)
体内に別の生物が棲むことで、一方だけに利益があること。
 
●片害共生(へんがいきょうせい)
体内に別の生物が棲むことで、一方に害があること。
 

寄生との違いは?

●寄生とは、一方が利益を得てもう一方に害を与えること。
 
共生と寄生は似ていますが、基本的には害がないのが共生、片方に害があるのが寄生と思ってください。ただし、片害共生と寄生はほぼ同じ内容になります。その境界がはっきり定められているわけではありません。
 

海の共生生物

カクレウオの他にも、有名な共生生物がいるんですよ。その代表的なのが「カクレクマノミとイソギンチャク」の関係です。
 
この関係は片利共生で、イソギンチャクの触手についている毒針で魚をマヒさせて食べますが、カクレクマノミには効きません。だから、他の魚はイソギンチャクを避けるので、カクレクマノミには絶好の隠れ家になるんです。
  




最後に・・・

生きたカクレウオを見る機会は滅多にありませんが、もしかしたらナマコをさばいたときに、ナマコから出てくるかもしれませんよ。そうやって少しづつ生態が解明されていくわけですが・・・。カクレウオに興味のある方は博物館で見てみてくださいね。
 
 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

 - 魚の諸々話

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。