牡蠣にいるノロウィルスはどこから来たの?他の貝の感染経路は?

   

 
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秋から冬が牡蠣の旬の時期ですが、生で食べるとノロウィルスに感染するかもしれないので、良く加熱するように言われています。でも、当たりと外れがあるときを考えると、牡蠣もどこからか感染していると考えられます。他の貝も含めて、感染経路について紹介します。
 


 
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牡蠣のもつノロウイルスの感染経路はどこから来たの?

昔から、「牡蠣(カキ)を生で食べると当たるから火を通せ」といわれてきました。ノロウイルスに限らず、ほぼ全てのウィルスは、加熱すると退治する事ができる、ということを考えると納得できます。
 
でも、生でこそ味を楽しめるという食材は他にも沢山ありますよね。魚が良い例です。特に牡蠣は栄養が豊富で、すっぽんのような迷信ではなく、海外では男性の性力増強といわれるくらい多くの栄養を豊富に含んでいる事と、生で食べる習慣が広まっています。
 

海外でもノロウイルスは盛ん?

世界で最初にこのウィルスが発見されたのは、1950年代のアメリカといわれています。

そして、勿論ヨーロッパ各国でも注視されていて、「Centers for Disease Control and Prevention」に掲載されている記事によると、アメリカでは、1年間で3860万人が胃腸炎になり、その内の3080万人がウイルス感染、アストロ・ウィルス、アデノ・ウィルス、サポ・ウィルス、そして、最も多かったのがノロ・ウィルスと報告されています。
 
つまり、海外でもノロウィルスの被害は甚大なんです。
 

牡蠣がいる海は綺麗になる?

多少汚れたり汚染された海でも、牡蠣を放つと海が綺麗になることが分かっています。牡蠣はプランクトンを食べるために海水ごと吸い込んで、体内で吸収&ろ過してから海水を排出するからなんです。
 

なぜ牡蠣からノロウィルス?

体内で海水をろ過するときにノロウィルスが残されて、綺麗になった海水だけが排出されます。これは、この貝の構造上仕方のないことで、ウィルスを排出する機能が無いんです。
 

牡蠣とノロウィルスの発生の関係は?

これまでの説明をまとめて、ノロウィルス発生の原因を特定すると、牡蠣がノロウィルスを作っているのではありません
 
海に出たノロウィルスが牡蠣によって浄化されている代わりに、牡蠣の中に溜まっているからなんです。だから、その浄化してくれた牡蠣を、生で食べた人にノロウィルスの症状を発症するんです。
 
 


ノロウイルスをもつ貝の種類は?

なぜ生で牡蠣を食べるとノロウイルスで胃腸炎になるのかが分かりましたが、その他の貝ではどうなんでしょうか?
 

牡蠣はどんな種類の貝?

牡蠣とは二枚貝の一種で、近い種類には、マテガイ、シジミ、ホタテガイ、ハマグリ、アサリなどがいます。みんなある程度似たような体の構造をしていて、海水ごと栄養を吸収してから排出します。
 

なぜ他の二枚貝は問題にならない?

もし、生で他の二枚貝を丸ごと食べたら、同じようにノロウィルスで胃腸炎になる可能性があります。今まで、他の貝でノロウイルスが大きな問題にならなかったのは、全て火を通して食べていたからなんです。
 

ホタテガイは二枚貝だけどノロウィルスの心配は?

ノロウィルスは”体内”でろ過されて、綺麗な海水が排出されます。つまり、体内にのみノロウィルスが蓄積されるので、体内に吸収されてホタテガイの体中に周る訳ではありません。
 
だから、もしホタテガイの内臓を食べれば、当然ノロウィルスになる可能性はあります。でも、生で食べるホタテは「貝柱」なので感染することが無いんです。
 
ただし、感染しているホタテガイをさばいたときの包丁や、まな板にウィルスが付着したまま貝柱を切れば当然ノロウィルスに感染します。調理するときは気を付けてくださいね。
 

アワビやサザエのような他の貝は?

アワビもサザエも、貝の種類が違います。どちらも巻貝の一種となりますが、体の構造が異なります。だから、体内に海水に含まれるプランクトンを食料にするために、海水を取り込むことがありません。
 
巻貝など、他の貝は海藻を食料としているので、「体内に取り込みづらい」「ノロウィルスのいる海域で生息しづらい」ことから、ノロウィルスがありません。
 
ただし、包丁やまな板、ノロウィルスに触れた手から移る可能性があるので、調理するときは気を付けてくださいね。
 
 

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ノロウイルスはどこから発生?

牡蠣を始め、二枚貝がノロウィルスを作り出しているわけではありません。それでは、このウィルスはどこからきて、どうして感染&拡大しているのでしょうか?
 

簡単には滅菌できないのがノロウィルス

酸性が効かないウィルスなので、アルコール殺菌、洗剤殺菌など、滅菌するという意味では一切効力がありません。
 
例えば、料理のときは、洗剤で他の汚れを落としながら、「流水」でまとめて洗い流すのが理想的です。これで、滅菌はできなくても、他の食材に感染することはありません。
 

流されたノロウィルスはどうなる?

残念ながら死滅することなく、そのまま「排水管→ 下水道→ 河川」に流れ出て海に排出されます。この排出されたノロウィルスが、二枚貝によって吸収されて付近の海域を洗浄されて、また人間が食べて繁殖して排出されていきます。
 

最初のノロウィルス発生源は?

残念ながら、一番最初に何から/どこからノロウィルスが発生したのかは原因不明です。たまたま一番最初にアメリカで発見されただけで、アメリカが発生源という訳ではないんです。
 
現に、日本では昔から生ガキの食中毒が危険視されてきたことを考えると、かなりの確率で相当昔からこのノロウィルスがいたことになりますが・・・・。今となっては、当時の生ガキの食中りの原因がノロウィルスなのかどうかは調べる手立てがありません。
 

どこの牡蠣なら安心?

残念ながら海はつながっているので、100%安全な牡蠣というものは手に入りません。でも、感染の「確率」を下げることはできます。
 
少なくても人口の少ない/いない地域の牡蠣なら、人間を媒体に繁殖するノロウィルスを持っていない牡蠣を食べられる可能性が格段に上がりません。
 
なぜなら、ノロウィルスは人間の体内以外で増殖することができないからです。牡蠣の体内には「潜伏」「蓄積」されているだけだからです。
 
 
参考までにノロウィルスの対策の一つ!



最後に・・・

こうしてみると、現在ノロウィルスの発生源と繁殖元は全て人間ということになります。もしこのウィルスを完全に感染しないようにするとしたら、生ガキは美味しいですけど我慢するしかありません。
 
全て加熱することで、数年・・・数十年続ければ、もしかしたらノロウィルスを無くすことができるかもしれないですね。
 
それでは、これからもノロウィルスに気を付けながら、おいしく牡蠣を食べてください。
 
 

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 - 四方山話

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