アンコウ鮟鱇という深海魚の漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
 
16 アンコウ
 
 
アンコウとは、暗い海の中いて頭に光る突起で小魚をおびき寄せるイメージの魚がいますが、なぜアンコウという名前なのでしょうか?
そんな海の底にいるアンコウという名前の魚の、語源や漢字の由来などを紹介します。
 
 

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アンコウ鮟鱇という深海魚の語源・由来

アンコウは江戸時代の頃から五大珍味(ツル・ヒバリ・バン・タイ・アンコウ)として重宝されていました。また、文献にその名前が出てきたのは室町時代で、アンコウとアンゴウという名前で存在していました。
 

■名前の由来と語源

・のんびりと太平無事な生き方をしているところから、安康(アンコウ)と呼ばれ、この安康に魚が付けられて、「鮟」と「鱇」となってアンコウとなったという説。
 
・口を”あんぐり”と空けているという説。
 
・「赤魚」という赤茶色をした魚だからという説。
 
・薄暗い海の底でじっとしているところから「安居(あんご)」からアンコウになったという説。
 
また、アンコウの他に、アンコ・アンゴ・アンゴウ・アゴなどと呼ぶ地方もあります。
 
 

■アンコウという魚について

水深30m~500mの砂や泥状の海底に生息。一部の種類は深海の2500m付近まで生息。
  
捕食方法は、上手に泳げない代わりに疑似餌(偽の餌に見せかける)となる頭の突起を、小さい魚達に餌と思わせておびき寄せ、近づいたら大きな口を開けて小魚を飲み飲み込むように食べます。
 
アンコウの仲間は、世界中に約300種類いるといわれていますが、平均の体長は約40cm~100cm、大きいもので2mくらいのものもいます。
 
「アンコウの餌待ち」とは、大きな口を開けて餌を待っている姿から、ぼんやりと口を開けている例えのことです。
「アンコウの吊るし切り」とは、まな板の上では切りづらいため、編み出されたアンコウ独特のさばき方。下顎に鉤をかけて吊るして、水を飲ませて重さで安定させながらおろしていきます。
  
 

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アンコウ鮟鱇の漢字と名称

■鮟鱇・アンコウ (アンコウ科 アンコウ属) 
 
漢字: 鮟鱇
学名: Lophiomus setigerus
英名: Blackmouth angler
漢名: 華臍魚・綬魚・琵琶魚・老婆魚
 
鮟鱇という字は、アンコウの為に日本で作った漢字です。先程紹介した通り、安康に魚辺が付いて、「鮟」と「鱇」という字が作られました。
 
中国では、鮟の字はナマズを意味していました。近年では日本から漢字が逆輸入されて、「鮟鱇」「鮟鱇魚」とも呼ばれています。
 
 
■アンコウ日本で食べられている代表的な種類
・キアンコウ(ホンアンコウ)
日本付近の太平洋と日本海沿岸部で捕れます。
 
・アンコウ(クツアンコウ)
インド洋から太平洋の水深500m付近で捕れます。
 
・アングラー(ニシアンコウ)
大西洋東側で捕れ、水深約1000付近の深海で捕れます。
 
・アメリカンアングラー(アメリカアンコウ)
カナダ・ケベック州付近から、アメリカ・フロリダ州付近の水深約100mで捕れます。
 
 
 

アンコウ鮟鱇の産地と旬の時期

日本の鮟鱇の有名な漁港と旬の時期は・・・
 
・美味しい旬の時期、11月~2月
・産卵期の禁漁期間、7月~8月
・有名な産地、福島県・いわき市、茨城県の大洗町、千葉県の銚子、山口県の下関、熊本県の天草
 
 
西のフグ、東のアンコウと呼ばれる冬の魚で、それだけ美味しいということです。
 
因みに、鮟肝(アン肝)は有名なアンコウの部位の一部ですが、他の部位も余すところなく全て美味しく食べられるという数少ない優れたお魚なんです。
 
見た目はちょっと不細工ですが・・・・味は絶品!まさに見かけによらないという良い例です!
 
 
 

最後に・・・

鮟鱇の見た目はいただけませんが、料理の幅が広くて人気のメニューばかり。例えば、「アンコウの唐揚げ」「友酢(供酢)」「あんこう鍋」「あん肝」など・・・・。
 
茨城~福島周辺の海がアンコウの有名な漁港産地なので、もし機会があれば行ってみて下さい。
 
それでは、おいしいこれからもアンコウ料理を堪能してくださいね。
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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