メイストームという春に起こる嵐はなぜどんな仕組みで発生する?

   

 

 
毎年4月下旬頃から5月にかけて、強い低気圧が発達しながら日本海を通過することがあります。この春に発生する嵐のことをメイストーム、別名で爆弾低気圧とも呼ばれています。なぜこのような低気圧が発生するのか、その仕組みについて紹介しますね。
 
 

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メイストームという春の嵐はなぜ起こる?

この「メイストーム」とはその名前の通り、5月頃に起こる嵐のことです。そしてこの嵐は急激に猛烈な台風並みに発達する低気圧なので、大災害につながる可能性があります。また、過去には大災害が発生しているんです。
 

メイストームの特徴は?

それでは、このメイストームとはどんな低気圧なのか、その特徴を紹介しますね。

発生時期・・・4月中旬~5月頃
 
発生場所・・・中国大陸~黄海・東シナ海付近
 
経路・・・発生場所から日本海を通って北東に抜ける
 
発達が速い・・・1日で約20~40hPa下降
 
最大瞬間風速の例・・・山形県で51.1m/s
 
風の吹く範囲・・・東北地方全体、本州全体など広範囲
 
低気圧の規模・・・約990hPa~952hPa
※大災害を引き起こしたときは952hPaを観測。
 

発生しやすい条件は?

気圧配置によって、似たような天気や気象現象が引き起こされます。このメイストームのときはどんな状況で発生しやすいのか気圧配置を参考に紹介しますね。
 
大陸の高気圧が弱まり、太平洋の高気圧が日本付近にある、低気圧がその間にある。つまり春頃、「東西の高気圧に低気圧が挟まれた」ときに発生しやすいんです。
 

台風とは違う?

台風は熱帯地方で発生した低気圧のことです。また、台風の中心に近づくにつれて風が強くなります。一方、春の嵐のメイストームは広範囲に強い風が吹き荒れます。大きなときは、ほぼ日本全土が大風に晒されることもあります。
 
 


なぜメイストームという気象現象が名付けられたの?

このメイストームとは、どう見ても英語ですよね。いつ頃?どこで?どうしてこの呼び名が使われるようになったのでしょうか?それでは、この嵐の名前の由来について紹介しますね。
 

低気圧の軌跡について

1954年(昭和29年)5月9日、黄海で発生した低気圧が猛烈な勢いで発達しながら日本海に入りました。この低気圧は発達した強い勢力のまま北東に進路を進めて、ものすごい速さで東北や北海道地方に被害をもたらして過ぎ去っていったんです。
 

当時の被害状況は?

東北と北海道では、「暴風」「高波」で多くの家屋が倒壊。船の避難が遅れて多くの漁船が遭難。一つの低気圧によって、この様な大災害がもたらされたという歴史がありました。
 

メイストームと呼ばれる始まりは?

大災害をもたらしたこの低気圧を、当時気象庁に勤めていた担当者が「メイストーム・5月の嵐」と名付けたのが始まりです。
 
その後、5月前後に発生して日本海を通過する強い低気圧のことを、この「メイストーム」という名称で呼ぶ事が定着して現在に至るんです。
 
 

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爆弾低気圧とは?どんな定義で決められている?

このメイストームは別名で”爆弾低気圧”と呼ばれることがあるんですよ。なんだか呼び名が沢山あって混乱しそうですよね。似たような呼び名も含めえてその違いを紹介しますね。
 

爆弾低気圧とは?

気象庁の説明」を抜粋するとによる説明によると、「中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)。例えば北緯40°なら17.8hPa/24hが基準となる。(気象科学事典等による)」とあります。
 
この説明だと、なんだか分かったような、分からないよ様な・・・・ちょっと複雑に見えますよね。
 
 
American Meteorological Society」の説明によると、サイクロンという日本とは違う気象現象を対象に説明していますが、ここで「爆弾= Bomb」とという単語が登場してきます。
 
どちらも数字の部分だけ抜粋すると、「少なくても24時間の間、平均1時間に1ミリバール気圧が落ちるときの現象」と紹介されているんです。つまり、まとめると次の通りになります。
 
「1mb= 1hPa」→ 「1ミリバール= 1ヘクトパスカル」→ 「1hPa/1h/24h」
 
●そして、この低気圧を「急速に発達する低気圧」と言い換えて使う場合もあるので”注意”して聞いてくださいね。
 
●中心気圧が「北緯35度、24時間/16hPa以上」「北緯60度、24時間/24hPa以上」急下降する低気圧のこと。※参考:気象の仕組みと天気予報・ナツメ社
 

台風並みに発達した低気圧という言い方は?

台風ではないけど、台風のような雨と風を持った発達した低気圧のことです。
条件が揃わないと”台風”にならないので、同規模の勢力を持った低気圧という意味で使われます。
台風とは・・・・

●最大風速・・・約17m/s(34ノット、風力8)以上
●熱帯地方で発生した低気圧
 

超低気圧

強い勢力を持った低気圧のことです。「台風並みに発達」した低気圧ですが、「超低気圧」と言い換える人もいます。特に使い分けに決まりがあるわけではありません。

使い方の例
「非常に強い風を伴う低気圧」「猛烈な風を伴う低気圧」
 
 


最後に・・・

屋内にいる分には、「大風かぁ・・・」で済みますが、運悪く丁度GW頃にこの低気圧が発生すると、災害に遭遇することも予想できますよね。実際、過去には事故が起きていますので。
 
山に行く人・海に行く人・沿岸部へ行く人など、5月上旬頃にお出かけするときは、天気予報のチェックを!その時、ここで紹介した単語が登場したら”耳をそばだてて”見聞きして、行動経過をたててくださいね。
 
 

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 - 天候・天気

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