鯉のぼりの真鯉と緋鯉と子鯉とはどんな魚?何が違う?

   

 

 
鯉のぼりには、いくつか色やサイズがあって、それぞれお父さん、お母さん、子供と見立てていますが、なぜ鯉を飾るのでしょうか?また、真鯉と緋鯉とはどんな魚かご存知でしょうか?そんなちょっと気になる鯉のぼりについて紹介しますね。
 


 
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鯉のぼりの真鯉と緋鯉と子鯉の違いは何?

鯉の種類を考えるときは「品種の違い」と「色の違い」の二通りの分け方があります。品種の違いは想像しやすいと思いますが・・・。
 

品種の違いは?

コイとか、フナとか、キンギョとか、近い種類ではこんな魚たちがいます。少し離れた種類にウグイやタナゴなんて種類もいるんですよ。
 
そして、ヨーロッパ、アジア、北米など世界各地に生息する鯉と、観賞用に交配されて作られた種類など約20数種類の鯉がいます。例えば、ウロコが大きいけど一部にしかないドイツ鯉が良い例です。
 

生物学的には?

コイ目・コイ科 ※参考:原色魚類大図鑑
→ コイ属→ コイ/1種類
→ ニゴイ属→ ニゴイ、ズナガニゴイ、ヤガタニゴイ、コウライニゴイなど/8種類
→ ヒガイ属→ 見た目が似ている
→ ソウギョ属→ 見た目が似ている 
 
※コイ属は、生物学的に1種類と分類されていますが、錦鯉(観賞用)の鯉は”色”や”柄”によって、100種類以上にの種類に分けることができるといわれています。
 

色の違いは?

鯉を色で分けた分類の仕方になります。昔の日本には、黒い色の鯉しかいませんでした。突然変異や観賞用に研究して生まれてきた鯉が、現在の錦鯉や紅白、大正三色、昭和三色、黄金などと呼ばれる柄のついた鯉たちなんです。
 
真鯉・マゴイ・・・黒い鯉のこと
色鯉・イロゴイ・・・黒以外の色の鯉のこと
緋鯉・ヒゴイ・・・赤い色の鯉のこと
 
因みに、他にもこんな呼び名の鯉たちがいるんです・・・
錦鯉・ニシキゴイ・・・色が斑の真鯉
野鯉・ノゴイ・・・野生の鯉のこと
烏鯉・カラスゴイ・・・真鯉と同じ、普通の鯉
黒鯉・クロゴイ・・・真鯉と同じ、普通の鯉
 

こいのぼりの真鯉と緋鯉とは?

そして、鯉のぼりではここが肝心!
「大きな”真鯉”はお父さん」「小さい”緋鯉”は子供たち」
鯉のぼりの歌の一説にこんな歌詞がありますが、大人と子供ではなくて色が違うだけなんですよ。
 
 

鯉のぼりの歌は3種類

一番古いこいのぼりの歌は、かの有名な「瀧 廉太郎」作曲で、1901年(明治34年)といわれています。

大きな黒い 親鯉に
小さな赤い 鯉の子が
いくつもついて 昇って行く
海の様な 大空に

 
次に作られたのが、1914年(大正3年)に「弘田龍太郎」作曲
1
甍(いらか)の波と雲の波、
重なる波の中空(なかぞら)を、
橘(たちばな)かおる朝風に、
高く泳ぐや、鯉のぼり。
2
開ける広き其の口に、
舟をも呑(の)まん様見えて、
ゆたかに振(ふる)う尾鰭(おひれ)には、
物に動ぜぬ姿あり。
3
百瀬(ももせ)の滝を登りなば、
忽(たちま)ち竜になりぬべき、
わが身に似よや男子(おのこご)と、
空に躍るや鯉のぼり。

 
一般的に定着していると思われるのは、「近藤宮子」作詞で、1931年(昭和6年)
やねより たかい こいのぼり
おおきい まごいは おとうさん
ちいさい ひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

 
 

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鯉のぼりを上げる習慣、なぜ鯉なの?

なぜこどもの日にこいのぼりを飾るようになったのでしょうか?
 

鯉のぼりの始まりは?

鯉のぼりを飾る遥か以前、古代中国で始まった厄除け魔除けの「端午の節句」という習慣が元になっています。この日には、菖蒲(しょうぶ)を軒下に、「五色ののぼり」を玄関に飾って、魔除け・厄除けとしていたんです。
 
そこ武士の家では「鎧」「兜」を飾って男の子の成長を祝う習慣が加わり、鯉のぼりを飾る習慣が江戸時代中頃から始まりました。
 
菖蒲・五色ののぼり→ 厄除け・魔除け
鎧・兜→ 武士の習慣で強い男の子に成長して欲しい
 

なぜ子供の日には鯉が飾られるの?

鯉のぼりの”鯉”は、古代中国のお話に出てくる「鯉が滝を登って龍に出世する」というところから、出世を意味する重宝された魚なんです。
 
出世する魚→ 鯉→ 子供の出世
 
※鯉とは、黒色または緑褐色した色の魚です。江戸時代には黒い鯉のぼりしかなかったんです。
 
 


鯉のぼりのお母さんはなぜいない?

鯉のぼりを飾り始めた当時は、真鯉しかいませんでした。
その後、子供の行事として、黒をお父さんと見立て、赤をお母さんと見立て、小さいサイズを子供と位置付けるようになりました。
 
ただ、歌があまりにも有名で、「小さな緋鯉はこどもたち」と定着してしまったから、緋鯉が子供と思われているだけなんです。
 
大きい鯉・・・お父さん
小さい鯉・・・子供
好きな鯉・・・お母さん
 
と考えて構いませんよ。実は特に決まりはないんです。近年、鯉の交配で様々な色が生まれてくるようになったから色で分ける習慣が生まれただけで、江戸時代には黒い鯉が大きいか小さいかしかなかったんですから。
 
 


最後に・・・

鯉のぼりの真鯉と緋鯉の不思議な関係について紹介してきました。これで胸を張って好きな鯉を「これがお父さん!」「これがお母さん!」「これは子供!」と決めて飾ってくださいね。
 
それでは、端午の節句の子供の日には、鯉のぼりを飾ってお楽しみくださいね。
 
 

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 - 四方山話

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