牡蠣カキという貝の漢字と名前の由来の語源辞典

   

 
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カキ・牡蠣といえば栄養があって東北や瀬戸内海でよく捕れる貝、またはカキフライや鍋の材料というイメージではないでしょうか。
 
実は、牡蠣とは長く日本で食べてきた歴史を持つ貝の一つです。そんな貝の漢字がつけられた経緯や名前の語源などと紹介します。
 
 

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牡蠣・カキの語源・由来

■牡蠣の始まり・由来

牡蠣(カキ)は長い歴史を持っているといわれていて、誕生は約2億9千5百万年前のペルム紀、世界に広まったのは約2億5千万年前の三畳紀頃といわれていています。また、すでに数千万年前の化石が出土していますが、未だその研究が続けられています。
 
養殖は、約2000年以上前からローマ人が養殖をしていたと伝わっていて、日本では縄文時代の頃から食べられて、当時の物と思われる貝塚も見つかっています。
因みに日本で牡蠣の養殖が始まったのは、室町時代の1532年~1555年頃といわれていて、1600年代から明治時代までは大坂と広島の間で牡蠣船が行き来していました。
 
日本の文献に登場し始めたのは、天皇に献上する歌が“古事記”で出てきたのが初めといわれています。
 
 

■牡蠣の語源

・石から掻き(かき)落として捕るとるから、殻を掻き(かき)砕いて捕るからカキという説。
 
・貝殻が欠けるからところからという説
 
・カキは 中身を掻き(かき)出して食べるからという説
 
・密集している貝を掻き(かき)取るからという説
 
 

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牡蠣カキの漢字と名称

■牡蠣について

二枚貝綱・ウグイスガイ目・イタボガキ科(4属)、ベッコウガキ科(3属)
食用は主に「マガキ属」」「イタボガキ属」
 
漢字: 牡蠣・蠣・蛎
学名: Pterioida Ostreidae 
英名: Oyster
漢名: 海蛎子・牡蛎・牡蠣
別名: ”ぼれい”とも読む
 
 

■牡蠣の漢字の由来

牡蠣は雄雌胴体といわれていて、これは一つの貝の本体に「雄の時期」と「雌の時期」が交互に現れるからです。
※雄雌胴体とは、雄雌の生殖器官を一つの体に持っている事です。
 
「牡蠣」という漢字が付けられたのは、牡(オス)と蠣(カキ)が合わさったもので、この名前が名付けられたとき、牡(オス)の時期にばかり食べていたからだといわれています。
 
 
 

牡蠣カキの産地と旬の時期

■牡蠣の種類

食用にされる主な一般的な牡蠣の種類
マガキ(真牡蠣)
イワガキ(岩牡蠣)
スミノエガキ(住之江牡蠣)
シカメガキ
イタボガキ(板甫牡蠣)
ヨーロッパヒラガキ
 
 

■牡蠣の旬

真牡蠣が冬、岩牡蠣が夏に食べられているので、国産の牡蠣でも1年中食べることが出来ます。
一部の地域では、「牡蠣は冬が旬の食べ物で、暖かくなる頃からは腹を壊すから食べてはいけない」といわれています。
 
これは牡蠣の養殖が始まった頃、広島付近の瀬戸内海で捕れたのが真牡蠣が捕れて、冬に食べる物だったからです。
今では日本海など、環境の違う地域では「岩牡蠣」という別な種類の牡蠣が捕れて、これは冬が旬の真牡蠣と逆の時期なので、夏に美味しく頂くことが出来ます。
 
・美味しい旬の時期:
 真牡蠣は冬、12月下旬~3月頃
 岩牡蠣は夏、6月下旬~8月頃
・産卵期:真牡蠣は7月~8月
 
※海水温が高くなる4月以降は食中毒が増えるといわれています。
 
 

■牡蠣の有名な産地

日本の水揚げ量の約50%は広島県。次いで宮城県、岡山県と続きます。
他の有名な産地も含めて紹介します。
 
・広島県 広島湾一帯
・宮城県 松島
・三重県 的矢
・北海道 厚岸・サロマ湖
・秋田県 象潟
・石川県 能登半島
・千葉県 銚子
 
因みに、岩牡蠣は日本海側が多く養殖されて、真牡蠣は太平洋側が多く養殖されています。
 
 
 

最後に・・・

牡蠣は栄養価が高く、タンパク質・カルシウム・ミネラル類を多く含んでいます。その為、昔から日本のスッポンやウナギのように、海外の多くの地域では「牡蠣は精力が付く食べ物(精力剤?)」として食べられていることは有名です。
栄養学上、ウナギやすっぽんより遥かに信憑性が高いといわれています。
 
また、ヨーロッパや北米で海産物を生食する習慣がない場所でも、牡蠣は例外で、生食することが定着しています。
ただし、牡蠣にいる細菌の繁殖力が非常に強くて、15°以下だと繁殖力が弱まり、20℃以上で増殖、夏には非常に速い速度で繁殖していきます。
しかし、牡蠣に付着している大抵の細菌は「85°以上/1分」の加熱で死滅します。
 
食中毒に気を付けながら、味・栄養共に満点の牡蠣とお付き合いください。
 
 
 

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