鰹カツオという回遊魚の漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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カツオといえば、鰹節、かつおのタタキ、初鰹に下り鰹という言葉などが出てきますが、何故カツオと名付けられたのでしょうか?
またこの魚は、長年日本の食生活に深く関わってきましたが、どんな魚なのか、など鰹の語源や名前の由来について紹介します。
 
 

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鰹カツオの語源・由来と種類

■鰹カツオの語源

今ではカツオを始め、色々な魚を生で食べます。昔は焼いたり干したりして食べていましたが、カツオを干すと堅くなるところから「かたうお」と呼ばれていました。
この「かたうお」の発音が訛って「かつお」となったのが、現在の鰹(カツオ)というのが語源といわれています。
 
つまり堅くしてして食べたから、堅い食べ物だから「かたうお」、そして「かつお」となったといわれています。
 
 

■鰹カツオとは?

サバ科の一種で暖かくて外洋に棲息する大型の魚の事です。正式にはカツオ属には1種類しかいませんが、「〇〇カツオ」と呼ばれる魚が数種類います。
これらの魚は、全く亜科の他魚(他人?)か、近い種類でカツオの親戚になります。
 
見た目は背中が藍色、腹は銀白色の綺麗な青魚で、興奮すると体側に4~10本の横縞が浮きあがり、絶命すると横縞が無くなって縦縞が出てくるのが特徴です。
 
 
 

■日本での鰹の歴史

大和朝廷が干した鰹を献上させていたと記録があり、古くから、神饌(神社や神棚に供えるもの)として重宝されてきました。
 
また社殿(神社の建物の事)の屋根の部材に「鰹木(かつおぎ)」というものがありますが、この部分の木が「鰹節」に似ているところからつけられて名前です。
 
戦国時代には、「鰹節」=「勝男武士」という言葉ができました。この言葉は、「勝つ(かつ) + 男(おとこ) + 武士(ぶし)」という戦前の験担ぎ(げんかつぎ)として、カツオ節を贈ったり、戦に持参したといわれています。

また、現在の結納のときに「鰹節」が贈られるのも、こうした武士時代の背景から「立派な子供が生まれるように」という縁起担ぎから贈られるようになったといわれています。
 
因みに、鹿児島県、沖縄県、高知県、佐賀県・・・・などの一部の地域では、端午の節句のときに「こいのぼり」の代わりに「カツオのぼり」を上げるという関西から東では珍しい習慣があります。
 
 

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鰹カツオの漢字と名称

■鰹カツオの生態

スズキ目・サバ科・カツオ属・カツオ
 
漢字: 鰹、松魚、堅魚、勝男武士
学名: Katsuwonus pelamis
英名: Bonito、Skipjack
別名: ホンガツオ、マガツオ(日本各地)、コヤツ、ビンゴ、ヤタ、サツウ、マンダラ、スジガツオなど
 
 

■鰹カツオの漢字の由来

・「鰹」という字は、「堅い + 魚」という語源から作られました。
 
・「堅魚」という字もカツオと読む別字です。意味も「鰹」と同じく、堅い魚から来ています。
 
・「松魚」は、松の緑の気高さがあるからという説
 干した鰹が”松の木”のような見た目、鰹節の切り口が松の年輪に似ているらという説。

 カツオ独特の匂いを抑えるためショウガやニンニクなどを用いますが、昔は表面を炙ることで生臭さを消していました。この時、藁(ワラ)や炭を使って強火で一気に炙っていましたが、更に匂いを抑えるため「松葉」を使ったの火を使うことでカツオの臭いを消していたからという説。
 
  

■鰹カツオの種類

現在日本のカツオ一種類ではなく、数種類が市場に出回っています。
 
スマ(須萬、縞鰹)
スズキ目・サバ亜目・サバ科・スマ属
 
学名: Euthynnus affinis
英名: Kawakawa、Mackerel tuna
 
スマガツオとも呼ばれていて、カツオは縦の縞模様が特徴ですが、スマは横縞が現れるので、横縞模の鰹から「しまがつお」となって、それが訛って「スマガツオ」になったといわれています。
 
 
ソウダガツオ(宗太鰹、騒多鰹)
スズキ目・サバ亜目・サバ科・ソウダガツオ属
 
学名: Scombridae Auxis
英名: 
ヒラソウダ Frigate tuna
マルソウダ Bullet tuna
 
ヒラソウダガツオとマルソウダガツオの2種類に分類されます。
語源は群れを成して回遊していて、捕食するときに跳ね回っているので、騒々しい(ソウゾウシイ)カツオから、「ソウダガツオ」になったといわれています。
 
因みに、ヒラソウダは刺身やタタキで人気の魚ですが、マルソウダはあまり市場に出回らず、加工用になります。出汁をとるのに、関東では「ソーダ節」をよく耳にしますが、このマルソウダが主に使われるからです。
 
 
ハガツオ(歯鰹)
スズキ目・サバ亜目・サバ科・ハガツオ属
 
学名: Sarda orientalis
英名: Striped bonito
 
体調はカツオ並みに大きくなるものもいて、50cm~1mまで成長します。カツオの特徴の縞模様が体側ではなくて、尻尾側に出るのが特徴。
見た目はどちらかというと「サバ」に似ているので、「サバガツオ」や「スジガツオ」とも呼ばれます。
 
 
 

鰹カツオの産地と旬の時期

様々なカツオの親戚を紹介しましたが、1種類しかいないカツオ属のカツオについて紹介します。
 
・美味しい旬の時期:3月~5月頃、8月~9月下旬
・有名な産地:高知県・静岡県・千葉県・東北三陸付近
 
世間で知られている話ですが、カツオには1年に2回旬の時期が来ます。
初鰹、上りガツオの3月~5月頃
戻りガツオの8月~9月下旬頃
 
そして脂がのって味が良くなるのは、秋の戻りガツオの時期と言われていますが、脂身が少なくてサッパリとした味が好みの人は、春の初鰹の方が向いているでしょう。
 
 

■産卵に関して

現在、産卵場所は特定されていません。赤道付近、フィリピン付近、モルジブ周辺と考えられています。
1回の産卵で30万個~100万個の卵を産み、稚魚は世界中の約25℃以上の海域に棲息しています。
 
 
 

最後に一言

カツオ節、刺身、カツオのタタキなど食べ物で有名な魚ですが、船釣りでも人気の魚となります。
特に伝統釣り方法として「一本釣り」は有名です。また、コマセを使った釣り方や、トローリングなどで釣りと味を楽しむ釣り師も珍しくありません。
機会が有ったら、それぞれ異なるカツオを楽しんでみて下さい。
 
 
 

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