サメ鮫とフカとワニとは? 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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サメと聞くと、人を襲う海の怖い生き物というイメージがあるかも知れませんが、昔から日本では食べてきた身近な魚なんです。
遅くても700年代頃から日本の食卓ではお世話になっていますが、そんな魚の語源や生態などサメについて紹介します。
 
 

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サメ鮫の語源と生態について

■鮫のとは

エイ類と類似した生物で世界に約360種類棲息、日本付近には約120種類が棲息しているといわれています。生息範囲は温帯から寒帯まで外洋~沿岸部、一部の種類は淡水まで、表層から深海数メートルという、非常に広い範囲に棲息しています。
 
体長は15cmくらい~18mくらいまで成長する種類がいて、体の表面は歯と同じような構造をした「皮歯」に覆われているので、ザラザラとした肌触りをしています。そこからザラザラしたことを鮫肌と呼んでいます。また、成熟するまで5年前後、寿命は10年~100年といわれていますが、鮫については、まだ研究中です。
 
 

■鮫の語源

・目の間が狭いから「狭目=サメ」という説
 
・一部の種類には体に斑点があることから「イサミ=班魚」と呼ばれ、これが訛って「イサミ→ サミ→ サメ」という説
 
・アイヌ語でシャメと呼ばれていて、「シャメ→ サメ」という説
 
・特徴のある鮫肌から「鮫肌・サメハダ→ サムミ→ サメ」という説
 
  
 

サメ鮫の名称と種類について

軟骨魚綱・板鰓亜綱・ネズミザメ上目 / ツノザメ上目 (総称してサメ)
 
漢字: 鮫
学名: Chondrichthyes Elasmobranchii
英名: Shark
別名: フカ、ワニ
 

■古事記に出てくるワニ

昔は「サメ=ワニ」と呼んでいました。有名な話で、古事記に出てくる因幡の白兎では、ウサギがワニをだましたために、皮を剥がされてしまうという件があります。ここで出てくる「ワニ」とは「サメ」の事だといわれています。
今でも山陰地方付近では「ワニ」と呼んでいます。
 

■フカと鮫の違い?

中部地方から南では、サメの事をフカと呼ぶ地方があります。また、小さいサイズをフカと呼び、大きいサイズをサメというところや、全ての種類を鮫、凶暴なものをフカと呼ぶなど統一はされていません。いずれにしても、サメが正式名称で、フカは俗名です。
 

■鮫の種類

全頭亜網
ギンザメ目
→ ゾウギンザメ科
→ ギンザメ科
→ テングギンザメ科
 
板鰓亜網
カグラザメ目
→ ラブカ科
→ カグラザメ科
 
メコザメ目
→ メコザメ科
 
テンジクザメ目
→ ジンベイザメ科
→ テンジクザメ科
→ クラカケザメ科
→ コモリザメ科
→ オオセ科
 
ネズミザメ目
→ オオワニザメ科
→ ミツクリザメ科
→ ミズワニ科
→ オナガザメ科
→ ネズミザメ科
→ ウバザメ科
→ メガマウスザメ科
 
メジロザメ目
→ トラザメ科
→ オシザメ科
→ メジロザメ科
→ ドチザメ科
→ タイワンザメ科
→ シュモクザメ科
 
ツノザメ目
→ アイザメ科
→ ヨロイザメ科
→ ツノザメ科
→ キクザメ科
 
ノコギリザメ目
→ ノコギリザメ科
 
カスザメ目
→ カスザメ科
 
この板鰓亜網の鮫の他に「エイ」が2目12科います。
ノコギリエイ目
エイ目
 
 

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サメ鮫の産地と旬の時期

サメは割と暖かい海を好んで棲息しているので、水温が上がる夏頃によく獲れますが、北海道から沖縄まで日本中で「鮫」の仲間が棲息しています。
 
・美味しい旬の時期:夏頃
・有名な産地:北海道、能登半島付近、三重県・伊勢周辺
 
 

■鮫の利用

・スーパーではあまり見かけませんが食用で、練り物の材料に使われて、ノコギリザメの身で作った蒲鉾は高級品です。
 
・ウバザメ・アイザメなどの肝油に含まれる成分は健康食品や化粧品に使われています。
 
・フカヒレスープなど、フカヒレ料理の材料です。
 
・サメの皮の利用ご存知の通り、固くザラザラとした肌はおろし金です。特にワサビをおろすのに最適な調理器具として重宝されています。
 
・奈良時代には天皇が食べていたと伝えられていて、日本では長い歴史のある食材です。。
 
※アメリカでは有機水銀の含有量が多いと報告されています。摂取をするときはご注意ください。
 
 
 

最後に・・・

サメは少し怖いイメージがありますが、日本では昔から食用として獲っていました。また、一部ではサメの身はアンモニア臭いと言われて避ける人もいますが、浸透圧を調整するのに体内に大量の尿素を含んでいるので、死んだときにアンモニアの臭いがするためです。
 
だから本来、サメの身自体は「焼・刺し・煮」で食べれる魚なので、新鮮な状態を保ちつつ適した処理をすることで美味しく食べているんです。例えば広島のように「ワニの刺身」というメニューはサメの刺身の事ですが、生で食べられるという証拠です。
  
フカ、サメ、ワニ呼び名は色々ですが、古くから日本の食文化に貢献してきた魚なんですね。
  
 

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