サヨリ細魚という魚は腹黒い美女?漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
40 サヨリ細魚という魚は腹黒い美人?Top
  
 
サヨリは和食メニューの定番の高級魚というイメージがありますが、日本ではいつ頃から食べるようになって、なぜサヨリと呼ばれるようになったのでしょうか?また旬の季節はいつ頃なのか?この魚の語源や日本での歴史など、サヨリについて紹介します。
 
 

スポンサードリンク

 

スポンサードリンク

サヨリ細魚の名前の語源と由来

サヨリは沖縄・小笠原を除く日本全国の沿岸部で獲れる魚で、内湾、河口付近に多く棲息している魚。
 
■サヨリ細魚の語源
・サは細くて長いという意味で、ヨリは「ヨリド ウヲ」から「サヨリ」になったという説
 
・サヨリは群れる習性があります。この魚が群れることを「さわ寄り」と呼んだところから「サワヨリ→ サヨリ」になったという説
  
・サヨリのサは「サワ(多い)」で「ヨリは寄り」を合わせて、多く寄ってくる魚という意味でサヨリと名付けたという説
 
・昔は「よろづ」や「はりを(針魚)」と呼んだとあります。「よろづ」と呼んだのは、「良い魚=よろしい魚→ よろず」、細長い体形が「針(はり)」を連想させ、「魚(うお)」が合わさって「ハリ+ウオ=ハリウオ→ はりお」と呼んでいました。因みに、越前でサイヨリ、薩摩で長イワシなどと呼んでいたとも伝わっています。
 
・昔は「ヨリト」とも呼んでいました。河口近くに寄ってくるところから「寄り・ヨリ」と「門・ト」が合わさったのが語源といわれています。
 
・海面付近に集まって泳ぐところから、「サワ=沢山」と「寄り・ヨリ」が合わさって「サワヨリ→ サヨリ」という説
 
 
 

サヨリ細魚の漢字と名称

ダツ目・トビウオ上科・サヨリ科・サヨリ属
 
漢字: 細魚・竹魚・針嘴魚・鱵・針魚
学名: Hyporhamphus sajori
英名: Japanese halfbeak、Needlefish
漢名: 小鱗鱵・針涼魚・馬歩魚
別名: クチナガ、カンヌキ、ハリヨ、スズサヨリ、ヨロズ、ラス、サイラ、ナガイワシ
 

■サヨリの歴史の話

・「延喜式(えんぎしき)」にサヨリの干物を納めさせたと記録されています。また「西宮記」には、正月の宴のときに供えたと残されています。平安時代には高級魚だったということが分かります。
 
※延喜式(えんぎしき)とは、平安時代中期に3つ作られた法令をまとめたものの一つ。完全に残っているのはこの延喜式のみ。
 
・古代中国では、太公望が使っていたいわれる真っすぐな針は、「サヨリ」の下あごだったといわれています。
 
・サヨリは外見は綺麗な半面、腹の中つまり腹腔内膜部が黒いことから、昔から「サヨリのように腹黒い」といって腹黒い人物を指す例えに使われる魚でした。
 
 

スポンサードリンク

 
 

サヨリ細魚の産地と旬の時期と現在のサヨリについて

太平洋の北西部、樺太付近から台湾付近の沿岸部の海面近くに棲息している。プランクトンや海藻を食べて春に産卵します。寿命は2年前後といわれています。
 
・美味しい旬の時期:3月~5月
・産卵期:5月~8月
・有名な産地:
 日本各地で獲れるので、決まった産地がありません。大きな漁港すべてが産地といっていいでしょう。福井県で力を入れています。
  

■各地のサヨリ

・福井県では、県の魚をサヨリに指定されていて、この地方の名で「サイヨリ」と呼ばれています。
 
・関東の東京や神奈川では大型のサヨリの事を、「門」に例えて「カンヌキ」と呼びます。
 
・海の貴婦人という名前で呼ばれることがありますが、銀白の細長い体に、長い下顎は口紅を塗ったような赤い部分がある外見からこのように呼ばれることがあります。しかし腹の腔膜が黒いため、昔から伝っている例えで、「サヨリのような人・女性」といえば腹黒い比喩で使われています。
 
・世界に登録されている学名の種小名に「sajori」とあります。これは、シーボルトが日本滞在中に集めた標本をドイツに持ち帰って、魚種の分類を依頼しました。そして1846年にサヨリが登録された時、日本名の「サヨリ・Sayori→ sajori」が使用されたためです。
 
 
 

最後に・・・

好き嫌い、食べる食べないは別として、春から夏にかけてス―パーに並ぶ魚の一種「サヨリ」は、数百年前から日本近海で獲って食べてきた魚の一つです。
 
お寿司屋さんや料亭など刺身で食べる機会が多いと思うので、生で食べる魚というイメージがあるかもしれませんが、鮮度が落ちるのが早いので家庭で食べるときは気を付けてください。勿論、焼き魚や煮魚でにしても美味しい魚なので、魚レシピを増やしたいときは是非挑戦してみてください。
 
 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

 - 魚の語源辞典

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。