コチ鯒というカサゴ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

  
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コチという魚をご存知でしょうか?一部の地域では普段スーパーなど、一般市場にはあまり出てこない珍しい魚かもしれませんが、カサゴの仲間になります。
この少々珍しいコチはどんな魚で、どんな所に住んでいるのか?などコチの生態と名前の語源などについて紹介します。
 
 

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コチ鯒の語源の由来

■コチとはどんな魚?

生物学的には「カサゴ目・コチ亜目」の事を指していますが、日本では「スズキ目・ネズッポ亜目」も含めて2種類の魚をコチと呼んでいます。
なぜ2種類かというと、昔は外見が似ているので2種類を同じ魚と混同して「コチ」と呼んでいたからということです。
 
また、棲息範囲も似たような場所で、暖かい海の周辺の河口付近や汽水域、水深600m付近の深海や、泥底や岩礁地帯など様々です。体形は5cm~1m以上のものまで、やはり種類によって様々です。
 
 

■コチの語源

・飛び跳ねて逃げる姿が「おどる(甬)」ように見えたところから「おどる魚=鯒(こち)」という説
  
・形が「コツ(笏)」に似ているからという説。
昔は笏・コツは骨を連想するのでシャクと読むようにしていたなど、他にも諸説がありますが「笏=シャク」と呼んでいました。そして、平安時代以降の正装「束帯(そくたい)」を着るとき右手に持つ細長い板の事を「笏(しゃく)」と呼びます。この笏の形が「コチ」に似ていたからというわけです。
 
・「カホヒロオホクチ = 顔広大口→ カオヒロオオグチ」ここから言葉が略されて「コチ」になったという説


 
 

コチ鯒の漢字の名称と種類について

カサゴ目・ コチ亜目・アカゴチ科、ウバゴチ科、ヒメキチジ科、コチ科、ハリゴチ科 (コチ)
 
漢字: 鯒、牛尾魚、鮲
学名: Scorpaeniformes Platycephaloidei
英名: Flatheads 
別名: ガッチョウ
  
・「鯒」という漢字は、踊る(甬)ようだというところから日本で作られた漢字です。
  
・「鮲(コチ)」は、魚伏と書く場合がありますが、海底の砂の中にで背びれだけを出して待ち伏せているようなしぐさからついたといわれています。
 
 

■カサゴ目・コチ亜目の分類

アカゴチ科
 バラハイゴチ属
 アコゴチ属
コチ科 13種
 イネゴチ属
 エラテス属
 トカゲゴチ属
 クモゴチ属
 アネサゴチ属
 コチ属
 ナハナメゴチ属
 マツバゴチ属
 インドメゴチ属
 メゴチ属
 スナゴチ属
ウバゴチ科
 ウバゴチ属
ハリゴチ科
 ハリゴチ属
 
 

■スズキ目・ネズッポ亜目

・ネズミゴチというキス釣りの外道で、一部では「メゴチ」と呼ばれることもあります。
 
・ヨメゴチは西日本から南のネズミゴチより深い場所に生息する魚です。
 
いずれもこれらのスズキ科の魚は「コチ」とは関係のない俗称の種類の魚となります。


 

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コチ鯒の旬の時期と需要について

・美味しい旬の時期と産卵期:春~夏
・有名な産地: 青森県~九州の太平洋沿岸、瀬戸内海、東シナ海など
 
浅い砂地(~水深30m)に生息していて、エビなど甲殻類や小魚を捕食しています。
 

■コチの需要

・刺身、てんぷら、から揚げ、煮物、練り物の原料として食されています。
 
・旬のマゴチなどは高級魚として重宝されている土地もあります。
 
・ヒラメの旬が終った夏頃からコチが美味しくなる「夏が旬」の魚です。


 
 

最後に・・・

瀬戸内海地方では郷土料理に欠かせない人気の魚「コチ」です。関東方面でも釣りで人気がありますが、残念ながらスーパーで毎日競って買われる程、人気があるわけでも需要がある訳でもない少し珍しい種類となります。
 
そして最期にまとめると、本来のコチとは「カサゴ目」の魚で、「スズキ目」は似て非なる魚となります。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」
 
 

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 - 魚の語源辞典

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