トビウオ飛魚というダツ目の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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トビウオというと海の上を飛ぶように跳ねる姿をイメージのとおり、海面を飛行しながら移動する、暖かい海を回遊する魚です。
 
名前と生態が一致した魚ですが、他にはどんな呼び名があったのか、日本の食生活との関わりなどについて紹介します。
 

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トビウオ飛魚の語源と生態について

■トビウオ飛魚とは?

ダツ目の中の一種、トビウオ科の魚で太平洋、インド洋、大西洋などの温かい海に生息していて、海に生息する「ダツ亜目」のトビウオ科やサヨリ科やサンマ科、川に生息する「メダカ亜目」のメダカ科に分かれています。更に世界中のトビオウは5属に分かれて、約50種類にいるといわれています。
 
生息地は沿岸近くの海面付近を群れをで泳いでいます。そして水中で敵に襲われたとき、空中に飛び出して逃げます。これが飛魚が中を飛ぶときになります。
 
1回の飛行距離は100m~400m、高さ約2mで春に暖流に乗って南から日本近くにきて、秋になる頃温かい南の海へ移動します。
 
 

■トビウオ飛魚の語源

・海面から飛び出して、空中を「飛行する魚」から「飛・トビ+魚・ウオ→ トビウオ」
 
・英語でも特徴そのままで「Fliying Fish = フライイング・フィッシュ」と呼ばれます
 
 


トビウオ飛魚の漢字と名称

ダツ目・トビウオ科、(トビウオの総称)
 
漢字: 飛魚、鰩、
学名: Exocoetidae
英名: Fliying Fish, Opaquiwing Flyingfish
別名: アゴ、アキツトビウオ、トビノウオ、ホントビ、クサイ、タチョ、アオトビ、ツンバグロ、トンボ、ヒラキウオ、トリウオ、アグ、トビイオ、アカバネー、ワタブターなど多数日本では呼び名があります。
 
 

■トビウオ飛魚の種類

トビウオは次の7属に分類されます。このうち、それぞれの合計で約30種類のトビウオが日本近海で獲れます。
 
ハマトビウオ属
オキトビ属
イダテントビウオ属 
ニノジトビウオ属
ツマリトビウオ属
ダルマトビ属
サヨリトビウオ属
 

■トビウオ飛魚と日本の歴史

・江戸時代後半に書かれた「魚鑑」には、難産のとき、トビウオ黒焼きを粉にして酒で飲むという、妊婦の常備薬とあります。また、ひれの黒焼きを乳のしこりにつけるともあります。
 
・「和漢三才図会」にはトビウオを食べると狂がやむとあります。
 
・飛ぶところから縁起の良い魚といわれ、伊勢市の「お田植祭り」には神饌(神様に備える食べ物)として欠かせないものと伝わっています。
 
・「本朝書鑑(ほんちょうつがん)」という1670年に書かれた歴史書には、「生食佳からず乾魚味好し」とトビウオの干し物は美味といわれてきました。
 

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トビウオ飛魚の産地と旬の時期

・美味しい旬の時期
・産卵期:7月~8月
・有名な産地:
静岡県の伊豆諸島、京都府京丹後市周辺の漁港、長崎県平戸市周辺漁港
島根県の県の魚として指定、浜田漁港おさかなセンターは有名
 
 

■トビウオ飛魚の活用

・「クサヤ」はトビウオ・飛魚やムロアジを使って伊豆諸島で加工されています
 
・「トビッコ」はトビウオ・飛魚の卵のこと。ゴールデンキャビアとも呼ばれることがある
 
・鳥取県の名産の一つ「あご」は飛魚を使った練り物ちくわ
 
・九州のラーメンやうどんのダシに、干したトビウオ=干したアゴが使用されます
 
・千葉県では、包丁で粘りが出るまで叩いた「ナメロウ」という名産の一つにしようされます
 
 


最後に・・・

トビウオが中を飛んで船に飛び込む話は各地に伝わっています。
日本では、昭和天皇陛下が乗船した”香取”という船で沖縄の沖を航海中、トビウオが3匹飛び込んできた話が伝わっています。
  
コンティキ号という南米から南太平洋諸島へ人類が移住したことを証明する実験を行われましたが、過去作られたと思われるイカダのような船「コンティキ号」が作られました。この船で漂流実験中に「トビウオ」が大量に飛び込んできたと伝わっています。
 
この様にトビウオはかなりの飛行高度を保って飛ぶことが出来き、また海上では食材として活用されてきた魚となります。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」
 
 

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 - 魚の語源辞典

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