ナマコ海鼠はどんな生き物?漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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ナマコという見た目は醜悪だけど味が良くて、よく料理屋や海鮮関係のレストランのメニューでも見かける海の生き物がいます。
 
そして日本では1000年以上前から食してきた食材ですが、その名前の語源や漢字の由来などについて紹介します。
 

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ナマコ海鼠とはどんな生物?ナマコの語源と由来

■ナマコ・海鼠とは?

マナマコ科の棘皮動物の一種で、総称して”ナマコ”と呼ばれています。日本付近の生息分布は、北海道~九州に約200種類、中国、朝鮮半島を始め、世界には約1500種類が生息しています。

体調は約20cm~30cm、太さ約6cm~8cmの筒状をした軟体生物です。見た目が、褐色で斑紋があるのが「赤ナマコ」、濃緑色~黒のような色をしたのが「青ナマコ」、そして「クロナマコ」となります。
 
ナマコの主な活動時期は”冬”で、冬眠ならず夏眠。卵からかえるとしばらくは海藻の茂みの中で生活して、約2年で成体に育ち、寿命は5年~10年と言われています
 
因みに、棘皮動物(きょくひどうぶつ)とはウニ・ヒトデそしてナマコのことなので、ウニにいるこれらの生物は親戚ということになります。
 
 

■ナマコ海鼠の語源

・ヌラヌラした滑らかだから「滑ろこ・ナメリコ→ ナメコ」という説
 
・712年の「古事記」に登場しますが当時は”コ”呼んでいました。そして煮たものを「イリコ」、生のものを「ナマコ」と呼び分けたという説
 
・「生・ナマ + 海鼠・コ→ ナマコ」という説
 
・ヌメコリ(滑凝)→ ナマコという説
 
・ナワク(刃割口)が変化して、「ナマコ」という説
   
 


ナマコ海鼠の漢字と歴史の話について

棘皮動物門・ナマコ綱、(ナマコ全般の総称)
 
漢字: 海鼠
学名: Holothuroidea
英名: Sea cucumber, Sea Slug
漢名: 土肉・沙蒜、塗筍
別名: アカコ、アオコ、カイソ、俵子(タワラゴ)・タワラ・トラゴ
 
・姿が海のネズミ・鼠のようだから「海鼠 = ナマコ」
 

■昔のナマコの話

・最初にナマコの名前が登場するのは「古事記」で、その中にあるお話は次の通りです。
「天孫降臨のとき、天鈿女命・アマノウズメノミコトが海の生き物全てに忠誠を誓うよう尋ねたところ、ナマコだけが返事をしなかったため小刀で口を裂いてしました。だから今でもナマコの口は避けていると記されています。」
 

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ナマコ海鼠の産地と旬の時期

・美味しい旬の時期、12月~2月の冬
・産卵期:3月~8月頃、地域と種類によって時期がずれます。
・有名な産地:代表されるのは、北海道、青森県、山口県、日本全国で獲れる。
 

■近年のナマコについて

・漁の解禁時期は、地域差がありますが11月~12月となります。
 
・冬至ナマコ(12月~2月頃)のナマコは、秋になって水温が下がり始めること食欲が増して、味が良くなってきます。このような冬のナマコを「冬ナマコ」と呼びます。
 
・食用になるのは主にマナマコ科マナマコ属で、大別するとアカ・アオ・クロのタイプがいます。
 
・串に刺して干したナマコを「クシコ・串海鼠」
 
・塩をしたナマコの内臓を「コノワタ・海鼠腸」
 
・ナマコの卵巣の塩辛を「コノコ・海鼠子」
 
・金華山で産出していた金の精がナマコに宿ったと考えて、この付近で獲れる金色のナマコを「キンコ・光参、金海鼠」と呼んだ。
 
※名前の語源につながりますが、このようにナマコのことをかつては「コ」と呼んでいたので、「クシコ、コノコ、コノワタ」とその呼び方が今も残っています。
 
71 ナマコ海鼠食材
 
 


最後に・・・

ナマコは珍味の一つとして、長い日本の歴史で食べられてきました。「大和本草」「食物本草」にも味は鮮美、補益(栄養があるという意味)の効がある、肴の中で最も珍貴なものなどと伝わっています。
 
また、伊勢の神宮祭にナマコが供えられたいた「延喜式」に記載されていて、宮中でも900年頃にはすでに「人紅梅」と呼ばれて珍重されたと伝えられています。
 
1000年以上珍味や重宝されている食材なので、逸話や歴史の話が多く伝わっている生き物です。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」
 
 

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