ハモ・鱧というウナギに似た魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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出典:「wikipedia
  
 
ハモ・鱧という魚は高級料理の食材というイメージがあると思いますが、その歴史は古く縄文時代にまで遡ります。
そんな歴史のある魚だからこそ、様々な料理や逸話が残されています。それでは、名前の語源や漢字の由来、ハモの話などについて紹介します。
 

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ハモ・鱧の語源・由来

■ハモ鱧という魚とは?

ウナギの一族の仲間で、8属15種類のうちのハモ科の一種になります。日本では関東から南、西太平洋、東シナ海、黄海、インド付近に分布して、砂泥や岩礁の海底に生息しています。
 
全長は約60cm~1mくらい、大きいもので2.2mくらいの、細長い体型をしているウナギに似た魚。小魚、イカ・タコ類、甲殻類などを捕食する海の中となります。
 
 

■ハモ鱧の語源

・古い呼び名はハム(食む)。口に入れて喉を通すことや歯を通すことが語源。そこから「ハモチ(歯持)→ ハモ」になったという説、
 
・口を”ハッ”と張ってもがくから「ハモ」という説
 
・体の特徴として口が大きくて歯が鋭いことから、「歯持ち・ハモチ→ ハモ」いう説
 
・中国名の「海鰻・ハイマン→ ハモ」になったという説
  
  


ハモ・鱧の漢字と名称

ウナギ目・ハモ科・ハモ属
 
漢字: 鱧・海鱧
学名: Muraenesox cinereus
英名: Dagger-tooth pike conger、Conger pike
漢名: 海鰻
別名: ギンハモ・ギイギイ・ウニハモ・タツバモ・バッタモ・ハモウナギ・ハンヌイユ

■ハモの漢字

・中国語で「鱧」とは、「雷魚・ライギョ」というタイワンドジョウ科の淡水魚のことを指します。
 
・「生命力が強い= 豊か」「卵を多く持つ= 豊か」「栄養価が高い= 豊か」というところから「魚+豊= 鱧」と伝わっています。
 
 

■ハモと歴史

・ハモの話
兵庫県に伝わる「大蛇退治」の儀式では、ハモを大蛇に見立てて行われます。
話の内容は「この地の湖にすむ大蛇が、度々里の田畑や人畜に被害を与えるので、村人が毒酒を与えて大蛇退治した」という伝説が伝わっています。
 
この大蛇替わりのハモを使った儀式には次の通りの手順で行われていると伝わっています。
1、瀬戸内海のものを使用
2、獲れたてのハモのワタを抜く
3、ワラを詰めて、腹を縫い合わせる。
4、口に赤唐辛子を”舌”に見立てて詰める
5、毒酒の変わりに清酒を口から注ぐ
6、役人という立場の料理人がさばいて、各家に一切れずつ持ち帰る
 
・「和漢三才図会」には、「皮を付けたままこれを割いて醤油をつけて炙って食べる」とあります。
 
・「本朝食鑑」には、「江戸では見られず、稀に見ることはあっても、やせていて食べられない。摂州の難波、泉州の堺・住吉・岸和田、紀州、丹後で多くとれる」と記されています。
 
・「三代実録」には、870年清和天皇の頃、諸国の工匠(細工士)の手当てに米・塩・ハモなどが与えられたと記されています。
 
※それぞれの古文書について
本朝食鑑・・・1697年刊行
和漢三才図会・・・1712年刊行
三代実録・・・901年刊行。858年~887年の平安時代、清和天皇、陽成天皇、光孝天皇の30年間が記載されている。
  

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ハモ・鱧の産地と旬の時期

・旬の時期:初夏~夏、梅雨明け時期が一番脂がのっていて柔らかい
・産卵期:5月~7月、10月~11月、産卵前と後の年に2回
・有名な産地:大分県中津市、愛知県・八幡浜漁港(漁獲量が多い)
 

■ハモと食材

・大阪の夏祭りや京都の祇園夏利では「祭りハモ」といって、ハモとタコを食べる習慣、特にハモ料理は必須があります。
 
・この魚は小骨が多いことで有名で、骨切りをしなければいけません。関西では3cmの間に24本くらい切れ目が入っているのが理想と言われていて、関東ではこの骨切りが上手くできなかったから広まらなったという有名な一説があります。
 
・ハモ料理の例
「ハモちり」は、骨切り済みのハモの切り身を熱湯に通したら氷水で覚まして食べるという料理。
「ハモのつけ焼き」は、骨切りしたハモを、かば焼きのように、タレを付けながら焼いた料理。
「子煎り」は、江戸時代の料理といわれていて、「だし汁+塩か味噌のたまり+酢」を加えて作った料理のこと。
 
 


最後に・・・

ハモという魚の歴史は長くて、遺跡からはハモの前頭骨が発掘されるなど縄文時代にまで遡ります。
 
関西である程度身近な魚ですが、関東では関西の1/10の消費量と言われていて、高級料亭の食材としてしか食べる機会がないと言っていいくらいです。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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