フグ・河豚という高級魚の漢字と名前の由来と語源辞典

   

  
90 フグ・河豚という高級魚Top
 
 
フグは昔から味が良い代わりに毒があるということで有名でしたが、いつ頃から食されてきたのでしょうか?
また、この魚はどのような場所に生息しているかなどの生態や、なぜフグとなったのか名前の語源や漢字の由来などについて紹介します。
 
 

スポンサードリンク

 

スポンサードリンク

フグの生態とは?フグ・河豚の語源と由来

■フグ・河豚とはどんな魚?

フグとは、フグ科の魚をまとめた呼び名のことで、世界で1000種類以上、日本付近では約50種類が各地の沿岸部で生息している。また、代表的な種類にはトラフグ、マフ、サバフグ、アカメフグなどがいる。
 
体長、色などは種類によって異なるが、鱗と腹ビレがないので滑らかな体表、長丸形をした体形をしていて、フグの特徴の体が膨らむのは、敵を威嚇するとき食道の一部の袋を膨らませるからである。
 
フグ目フグ科の多くが持っている猛毒は、卵巣や肝臓にあって”テトロドトキシンン”という毒のことである。
 
※テトロドトキシンという毒の語源は、フグには大きな歯が4つあって、この4つという意味をギリシャ語でテトロという。そこから学名テトロドロンとなり、フグの毒をテトロドトキシンと命名された。
  
  

■フグ・河豚の語源

・口の形が「吹き付ける」のに適しているところから、「フキツケル→ フク→ フグ」という説
  
・「腹を含ませる(フク)」から“フク“となり「フク→ フグ」という説
 
・膨らんだフクが「瓢箪・フクベ」のようだから「フクベ→ フク→ フグ」という説
 
・フクルルトト(脹るる魚)からフクトと呼ばれた。「フクト→ フク→ フグ」という説
 
・韓国語で「ポク」はフグのこと。そこから「ポク→ フク→ フグ」という説
 
※平安時代の日本ではフク(布久)、フタベ(布久閉)とも呼ばれていた。大体鎌倉・室町時代頃まではフクという名称だったが、江戸時代になってから、「フク」が訛って「フグ」に変わっていった。
 
 


フグ・河豚の漢字と名称

フグ目・フグ科 (フグ科9属の総称)
 
漢字: 河豚・鰒
学名: Tetraodontidae
英名: pufferfish
漢名: 河豚・河豚魚
 
・漢名で鰒・鮐・魨など多数字があるが、現在日本では河豚と書く。
 
・河豚という漢字の由来は中国からである。
中国には川に生息するフグがいて、豚のような鳴き声をしているところから「川にいる豚= 河豚」と呼ばれるようになった。
因みに海にいる豚と書いて海豚イルカとなる。「海の豚= イルカ」
 

■フグの種類

フグの一属は10科に分類されていて、その一種にフグ科があり、総称してフグと呼んでいる。
 
ベニカワムキ科
ギマ科
モンガラカワハギ科
カワハギ
ハコフグ科
イトマキフグ科
ウチワフグ科
フグ科
→ シッポウフグ属
→ ティレリウス属
→ モヨウフグ属
→ キタマクラ属
→ オキナワフグ属
→ トラフグ属
→ サバフグ属
→ ヨリトフグ属
→ テトラオドン属
ハリセンボン科
マンボウ科
  

スポンサードリンク

   


フグ・河豚の産地と旬の時期

・旬の時期:9月~3月
・産卵期:春~夏
・有名な産地:山口県・下関市、愛媛県愛南市(養殖)
 
※フグの中でもトラフグは超高級魚として扱われているが、漁獲量の減少で天然より輸入の方が多い。
 
・フグ料理の呼び名
フグ料理の事を「テッポー」とも呼ぶ。昔の鉄砲の命中度が低かったが当たれば即死。フグも同じというところからついた呼び名。
フグ料理の事を「トミ」とも呼び、滅多に当たらないところから着いた名前。
 

■フグの活用

・「魚鑑」には「食ふべからず。大に害あり。盆この毒を解るには、するめを煎し服す」と記載されている。
 
・フグを食べる歴史は縄文時代にまで遡り、貝塚からフグの歯や顎骨が発掘されている。
 
・豊臣秀吉の朝鮮出兵の時、多くの兵が下関でフグを食べて中ったので、フグ禁止令が出た。
 
・江戸時代に入ってからも、武士には「フグ禁止令」が発令されていた。フグの味が良いことは知られていたが、武士が食い意地で命を粗末にするなど言語道断といわれていて、禁を破ったものは一家断絶、家禄没収という厳しい処罰が決められていた。
 
・「毛吹草」に有名なフグの諺、「フグは食いたし命は惜しし」と1645年の書物にうたわれている。
 
 


最後に・・・

フグの毒が危険なことは世界中の海に面した国では常識となっている。日本ではその反面、味が良いこともあって毒を取り除いて食べられているが、それでも、たまにフグの毒で重体、命を落とす人がいる。料理では、フグ刺し、ちり鍋、白子の塩焼き、フグ寿司などが有名。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」
 
 
 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

 - 魚の語源辞典

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。