ホタテガイ帆立貝というイタヤガイ貝の漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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ホタテ・帆立貝は世界中で馴染みのある貝で、ヨーロッパの海鮮料理、アジア料理、日本の郷土料理などで用いられる、人気定番の貝の一つ。そこで、この貝の日本での産地や正式名称、名前の由来や、どんな貝なのかなど、ホタテガイについて紹介します。
 

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ホタテガイ・帆立貝とはどんな貝?名前の語源

■ホタテガイのとは?

イタヤガイ科の2枚貝。約5℃~約19℃の冷たい水の環境を好み、東北から千島列島など北太平洋と日本海に分布。波が静かな、水深約5m~100mの砂礫底に生息している。
 
大きいもので殻のサイズは20cmくらいににまで成長。外見は丸い扇状で、殻頂の前後に突起がある。
 

■ホタテガイの語源

・片側の殻を帆のように水面に立てて海を泳ぐという説があるところから「ホタテガイ」という説
 
・貝殻の右側が膨らんでいるのでそこを船に見立てる。次に、貝殻の左側を帆に見立てることができる。そこから「帆立+貝= ホタテガイ」という名が付いたという説が有力
 
 


ホタテガイ・帆立貝の漢字と名称

イタヤガイ目・イタヤガイ科・Mizuhopecten属
 
漢字: 帆立貝
学名: Mizuhopecten yessoensis
英名: Scallop
漢名: 扇貝、海扇
別名: アキタガイ
 
・イタヤ貝科の二枚貝で、扇貝や秋田貝ともいわれている。また漢名を海扇(かいせん)や扇貝ともいう。
 

■ホタテガイと歴史

・「魚鑑」には「清俗海扇といふ。陸奥蝦夷海中に産す」と紹介されている。
 
・「和漢三才図会」では、「口を開いて一つの殻舟の如く、一つの殻舟の如し、風に乗って走る。ゆえに殻舟に帆立貝と名づく」と、命名の由来が記載されている。
 
・貝柱が大きくて、癖のない味をしている。特に干した貝柱は味が良くいとされて、古代中国では楊妃舌といって昔から重宝されている。
 
・「本朝食鑑」には、「味は佳くない。海のたみも之を食べない」と記されているが、貝の身についてだけで、貝柱に言及がないこと。似た貝に「イタヤガイ(板屋貝)」という貝がいて、この貝と混同されていることも考えらている。昔は東北から南にでは一般的ではない貝だということがうかがえる。
  

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ホタテガイ・帆立貝の産地と旬の時期と活用について

・旬の時期:10月頃
・有名な産地:東北の三陸海岸、能登半島
 

■ホタテ貝の活用について

・秋田県の郷土料理、しょっつる鍋に欠かせない食材。また殻からはカルシウムが染み出るので出汁に使われることもしばしばある。
 
・新鮮なものは貝の口が少し空いている。完全に閉じたものは死んでいることが多い
 
・バターとの相性も良く、「バターで炒めて、塩・胡椒で味付け、白ワインで煮て火を通す。仕上げにホワイトソースをかける」などメインディッシュとして食べられている。
 
・中華料理に欠かせない食材の一つ。特に干したホタテガイの貝柱はスープの素、戻した後はチャーハンの具材になるなど重宝されている。
 
 


最後に・・・

ホタテ貝は今でこそ一般的な貝ですが、江戸時代頃までは日本にあまり流通していませんでした。そして、世界中にホタテガイとイタヤガイのように類似の2枚貝が生息しているが、ホタテ貝の方が味が良いとされている。
 
海外のホタテガイはイタヤガイ科に分類されていて、日本のホタテガイ科とは種類が異なる。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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