ブリ・鰤というアジ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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ブリ・鰤という魚はアジ科の一種、出世魚という稚魚から成長しながら名前が変化する、ちょっと珍しい魚です。この日本の生活に溶け込んだ、北西太平洋にしか生息しない魚の名前の由来や漢字の語源、生体等、ブリの紹介です。
 
 

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ブリ・鰤とはどんな魚?名前の語源と由来

■ブリとはどんな魚?

ブリはアジ科の一種で、北太平洋の温かい海域の水深約100m付近を回遊していて、ハワイ付近~カムチャッカ半島と東ヒナ海の分布。暖流に乗って春から夏に日本周辺の太平洋や日本海を通ってオホーツク海周辺まで北上、秋頃から南に下り、主に東シナ海周辺で産卵をする。
 
体長は大きいもので1m以上に成長、体形は丸みのある紡錘形をしていて体側に黄色い線が入っている。背は濃紺色、腹は銀白色をしていて、近種にヒラマサがいるがブリとは異なる種類となる。エサは、アジ・イワシ・サバなど小型の回遊魚の他、甲殻類やイカなども捕食する。
 
出世魚で、稚魚から成魚になるまで、数回名前が変わる魚の一種。また地方によって呼び名も変わるが、日本だけの習慣である。海外では、学名も英語も一つに統一されている。
 
※出世魚とは・・・日本だけの習慣で、稚魚から成魚になるまで数回名前が変わる。出世するように名前が変化するところから、江戸時代には縁起の良い魚重宝された。
 
 

ブリ・鰤の名前の由来

・脂がのって美味しいといわれたところから「アブラ→ ブラ→ ブリ」という説
 
・脂が多き魚という意味から「アブラ→ ブラ→ ブリ」という説
 
・年老いた魚という意味から「年経(ふ)りたる→ フリ→ ブリ」という説
 
 


ブリ・鰤の漢字と名称と出世魚の名前の変化

スズキ目・アジ科・ブリ属 、(成長魚なので日本語では名前が変わる。最も大きく成長したのがブリ)
 
漢字: 鰤
学名: Seriola quinqueradiata
英名: Japanese amberjack・Five-ray yellowtail
別名: シヨノコ・シヨウノコ・ニウドウ・サンパク・ガンドウ・オフクラギ・ハナマガリ・マルコ・コイ・コル・テンコ・ヤズコ・アカバニソジなど他多数
 

■ブリの漢字の由来

・「鰤」という漢字は、旧暦の師走が旬なので「魚+ 師= 鰤」という漢字が作られたといわれている。
 
・老魚や大きな魚という意味の総称で、「魚師→ 鰤」という漢字が作られたともいわれている。
 

■ブリの名前の変化

関東・・・ワカシ・ワカナゴ(~40cm)→ イナダ(40~60cm)→ ワラサ(60~80cm) → ブリ(80cm~)
 
関西・・・ワカナ・ツバス → ハマチ → メジロ(イナダ)→ブリ

北陸・・・ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ

山陰では・・・ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
 
九州では・・・ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ
 
四国・・・モジャコ→ワカナ→ハマチ→メジロ→ブリ
 
※ブリはサイズで呼び分ける場合もあります。
・80cm以上8kgキロ以上クラスのものをブリ
・釣り師では10㎏以上、1m以上がブリ
・東京では「養殖をハナチ」「天然をブリ」
・関西では「一回りサイズの小さいものをハマチ」「大きなサイズをブリ」
 
 

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ブリ・鰤の産地と旬の時期

・旬の時期:ブリ・12月~1月、
・産卵期:2月~6月
・有名な産地:
中国地方・島根県・鳥取県の両県が日本の半分以上の水揚げ量がある。
次いで長崎県・千葉県・北陸地方でも、それなりに多く水揚げされている。
 

■旬の時期はサイズによって変わる?

イナダ・・・7月~9月頃
ハマチ・・・9月頃~10月頃
ワラサ・・・10月頃~11月頃
ブリ・・・12月頃~1月頃
 

■ブリの歴史と活用の色々

・兵庫県・岡山県・徳島県など、瀬戸内海周辺では魔除け・厄除けとしてブリの尾を軒先に吊るす習慣があります。
 
・富山県では嫁ぎ先にブリを送ります。福岡県では嫁ぎ先から「嫁御鰤・よめごぶり」といってブリを贈る習慣があります。
 
・お歳暮として、東北から北では「鮭」、関西など西日本では「鰤」を贈るのが定番。
 
・元旦に富山県射水市の加茂神社では「鰤分け神事(ぶりわけしんじ)」という行事が昔から行われています。神饌(しんせん・神様の食べ物)
として供えたブリを切り分けて持ち帰って食べるという、神様と同じものを食べることで無病息災を祈るという習慣がある。
 
 


最後に・・・

ブリは冬を代表する脂ののった非常においしい魚ですが、太平洋の西から東アジアと北海道の少し北にしか生息しない魚です。
 
世界には近種類の2種類の魚を合わせて”ブリ御三家”と呼ばれる「ブリ・カンパチ・ヒラマサ」は日本には欠かせない冬の魚となります。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

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