ホヤ・海鞘は地球上で最古の生物?漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
101 ホヤ・海鞘という最古の生物Top
 
ホヤ・海鞘という生物は太古の昔から現在まで、同じ外見をしたまま生き続けている生物の一種。この生物を食べるのは日本人だけだといわれている。そんなホヤという見た目がグロテスクだけど、味が良いといわれる生き物の名前の由来や語源について紹介します。
 
 

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ホヤ・海鞘の語源・由来

■ホヤ・海鞘とはどんな生き物?

世間一般でホヤとは、マボヤのことを指している。この生き物は、ビウラ科の生物で、オホーツク海と紀伊半島から南部以外の日本全域で獲れる生き物。
 
体長は約15cm、直径約10cmの卵形をしていて、外側は朱色の堅い皮でおおわれている。
 
生まれたての頃は、オタマジャクシのような体型をしていて、尾に脊索(せきさく)という柔軟な棒状のものがある。動物では脊椎に当たるもの。3~4年で体長が約15cmに成長して、成体になると脊索(せきさく)は無くなる。
 

■ホヤ・海鞘の語源

・燃えるような赤い色をしているところから、「火燃→ ホヤ」という説
 
・フクハ(脹和)という文字からホヤになったという説
 
・古い言葉で寄生することを”ホヤ”という。「岩に張り付いて寄生しているような姿→ ホヤ」という説
 
・江戸時代頃、しわが寄った梅干しがホヤに似ているというところから、梅干しのことをホヤと呼んだといわれている。
 
 


ホヤ・海鞘の漢字と名称

脊索動物門・尾索動物亜門・ホヤ綱、(ホヤ綱全般の総称)
 
漢字: 海鞘・老海鼠
学名: Ascidiacea
英名: ascidian, sea squirt
 

■古名、別漢字について

保夜・海老鼠・石勃卒・海?(かいきょ)・紫?(しきょ)・石脚・亀脚などという漢字も使われていた。
 

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ホヤ・海鞘の産地と旬の時期

・旬の時期:初夏~秋
「ホヤはキュウリとともに肥える」という言葉の通り、夏に味が良くなる。
 
・産卵期:10月~1月
 
・有名な産地:宮城県収穫の大半を占めている。
 

■ホヤ・海鞘の活用と歴史

・「大和本草」「和漢三才図会」「魚鑑」などに、「肉もまた淡赤色、生なるもの味美し」んばどと紹介されている。
 
・「土佐日記」(935年頃)という文献に登場するほど、古くから珍品と言われてきた。また、王朝時代の料理に使われた食材、織田信長が徳川家康をもてなした安土料理に使われたといわれてた食材である。
 
・グロテスクな外見から「老いたナマコ」や「水牛皮の生なるもの」、体型がパイナップルに似ているところから「海のパイナップル」と呼ぶ地方もある。
 
・仙台ではめでたい時にホヤを食べるといわれている。これは「ホヤホヤ笑う→ めでたい」という理由から。
 
・昔は強壮の効果があると思われていた。そのため、伊達政宗は家来に向かって「ホヤを食べたら中の汁を飲め」と命じたという逸話もある。
 
・徳川家康が家来を見て「お前の顔は梅干しに似ているから梅干之助(ホヤノスケと名乗れ」といわれ、その後、その一族は代々”梅干之助”となったという逸話がある。
 
 


最後に・・・

見た目と裏腹に美味しい食材として有名である。実は、この生物は現在の地球上で最も古い生物といわれる一種、藤の花が咲くころが旬といわれてきた。
 
酢の物・吸い物・煮もの・みそ焼き・塩辛にして食べるのが一般的である。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 

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