マテガイ・馬刀貝という二枚貝の漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
108 マテガイ・馬刀貝という二枚貝Top
 
 
マテガイとは細長い筒状をした、長さ約10cm程度の砂地にいる二枚貝のことです。
また数種類いるマテガイは、それぞれ生息範囲も異なります。そんな珍しい姿をした貝の名前の由来や生態、名称などマテガイについて紹介します。
 
 

スポンサードリンク

 


マテガイ・馬刀貝という貝とは?名前の語源と由来

■マテガイとは?

マテガイ科の二枚貝のこと。種類によって分布範囲は異なるが、サハリン~南、西太平洋沿岸の熱帯水域の浅い海~水深約300mに生息している。
 
殻は中~大型の長方形で、長さ約12cm、幅約1.2cmの筒状の形をした貝。前の端は濃い黄色の足を、後ろの端からは水管を出します。
 
波が穏やかな湾内の砂泥底に深い穴を掘って、殻を縦にして潜っている。この穴に食塩を入れると、反応して砂の上に殻ごと突き出るので、この習性を利用してマテガイを採ります。

■マテガイ・馬刀貝の語源

・古語で「真手」といい、片手に対して両手という意味で、左右から水管や足が出ているからという説
 
・馬手・ウマテや馬の爪に似ていることから「ムマツメ→ マテ」という説
 
 


マテガイ・馬刀貝の漢字と名称

二枚貝・マテガイ上科・マテガイ科・マテガイ属、(マテガイの総称)
 
漢字: 馬刀貝、蟶貝、?貝
学名: Solen strictus
英名: razor clam
漢名: 長竹蟶・竹蟶・馬刀(斬馬刀のような姿から)
別名: 馬蛤・ガミ・ガヒ・カミソリガイ・イテ・マテノカイ
 

■マテガイ科の9種類

→ マテガイ
→ アカマテガイ
→ リュウキュウマテガイ
→ ダンダラマテガイ
→ オオマテガイ
→ エゾマテガイ
→ バラフマテガイ
→ ヒナマテガイ
→ チゴマテガイ
 

■マテガイの歴史

・「延喜式」という平安時代の文献に登場する。伊勢国と備前国が薬の一種としてマテガイを朝廷へ献上したと記されている。この当時は、マテガイが薬の一種として食されていたことがわかる行である。
 
・「和漢三才図会」「大和本草」「魚鑑」などに特徴や貝の種類について紹介されているので、江戸時代には一般的な貝として、食されていたことが伝わっています。
 

スポンサードリンク

 


マテガイ・馬刀貝の産地と旬の時期

・旬の時期:
 
・有名な産地:瀬戸内海周辺
日本全国の穏やかな湾内や内海の砂浜で採れる。潮の流れがあって水質の良いせいか、瀬戸内海産の味が良いといわれている。
 

■マテガイの利用について

・食べ方は、塩ゆで・霜降りにして酢味噌和え、煮物・天ぷら・汁の具。炊き込みご飯など他の貝と同じようにして食べられている。
 
・潮干狩りで有名な貝の一種
潮の引いた砂浜で、穴を探して塩をまくとマテガイが出てくる。すぐに引っ張り出して捕まえないと砂底深く潜って、隠れてしまうので捕まえられなくなる。
 
基本的には日本全国の砂浜に分布しているが水質汚染、砂浜の埋め立てなどにより採れる場所が減少してきている。
 
・市場ではアゲマキガイ、マテガイなどの名前で流通しているが、その量は減少している。
 
 


最後に・・・

細長い筒状をしているマテガイは、貝類の中で最も独特の姿をした貝といえるでしょう。マテガイ科の貝は、それぞれ生息域が少しづつずれているので、外見や採れる時期も異なります。
でも旬の時期は各地の春頃となりますので、初春や晩春に海に行く機会があれば探してみるといいでしょう。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

 - 魚の語源辞典

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。