マダイ・真鯛魚はスズキ目タイ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

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マダイ・真鯛といえば、日本では最も高級な魚で、縁起の良い魚ということで知られていますが、タイ属の総称でもあり、タイといえばマダイのことでもありました。そんな鯛とはどんな種類の魚なのか、名前の由来や語源など、マダイについて紹介します。
 
 

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マダイ・真鯛とはどんな魚?名前の語源と由来

■マダイの生態

タイ科の海水魚の一種であり、タイ科の魚全体の総称でもあります。北海道の南から日本全体、朝鮮半島、東・南シナ海など広く分布して、水深約20m~200mの岩礁地帯、砂礫底に群れで回遊魚しながら生息している。
 
体長約40cm、大きいもので約1mに成長するものもいる。横から見ると楕円形、正面から見ると扁平した、典型的タイ独特の体形が特徴。また、背は薄い赤色体側には青っぽい斑点があり、背びれと尻びれには大きな棘がついている。
 
小魚、甲殻類、イカ類、貝類、ゴカイなど、海底の底の生物を捕食して、寿命は20年以上と言われている。
 

■マダイの語源

・本当の、真のタイという意味で「マダイ」という説
 
・平たい魚という意味で、「ひらタイ→ タイ」という説
 
・「めでタイ魚→ タイ」という説
 
 
 


マダイ・真鯛の漢字と名称

スズキ目・タイ科・マダイ属、(マダイという種類とタイの総称、両方を指す)
 
漢字: 真鯛
学名: Pagrus major
英名: Red seabream、Red seabream snapper
別名: オオダイ、ベン、チャリコ、イラサ、コダイコ、タイノユウ、他
 
 

■タイ・鯛に関わる歴史の話

・「浮きタイ」
広島県幸崎町付近の海で「浮きタイ」という現象があります。この現象とは、潮の流れに巻き込まれて鰾(うきぶくろ)の調節が狂わされて浮いてくると考えられています。
 
一番古い記録は「日本書紀」に記されています。神功天皇が沖を通ったとき海中に酒樽を投げ込んだところ、タイが酔って浮かんできました。それ以降、この海では春は鯛が浮かんでくるようになったといわれています。
 
・「海幸彦と山幸彦」
兄弟が一日だけ仕事場を交換しました。そして釣りに出かけた山幸彦が、兄の海幸彦に借りた釣り針を魚に取られてしまいました。このときは針を飲み込んでしまったのがマダイでした。
このことから、漁民の間で山幸彦は神様として崇められ、今では釣り竿とマダイを抱えた「恵比須様」となったといわれています。
 
・魚の王様
近年、一番の魚いえばマダイのことですが、この風習は江戸時代以降のことです。それまで一番の魚といえば、身近で簡単に捕れる新鮮な「コイ」のことで、タイはその次という位置付けでした。
その後、生け簀の発達、醤油の普及、料理法の発達、保存方法の発達などから、鮮度の良いときの鯛の方が味が勝るといわれて、タイが一番の魚といわれるようになりました。
 
・文献での紹介
「本朝食鑑」・・・「味極美、佳賞いうべからず。世人、最も之を珍とす」。
「魚鑑」・・・「日本記に赤女(あかめ)。古事記に赤海御(せみかいそ)。延喜式に鯛の字あり」
「和漢三才図会」・・・「肉は白く味は美しく、わが国魚品の中の上級品」
「大和本草」・・・「鯛に雌雄あり雄は色淡黒背にかとあり雄は色紅なり」
 
・鯛にまつわる出雲の神事
島根県美保関で行われる、出雲神話に由来した二つの神事があります。
「青柴垣神事(あおふしがきしんじ)」は4月7日
「諸手船神事(もろたぶねしんじ)」は12月3日
 
これらの神事は、美保神社に祭られている「事代主命(コトシロヌシノミコト)=恵比須様(えびすさま)」が国譲りを承諾した際、海中に隠れてます。この隠れた恵比須様を迎えるのが二つの神事です。そして、恵比須様は「海の幸の神様」で、この神様が鯛釣りをした場所がこの美保神社内で、お供えするのがタイなのです。
  

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マダイ・真鯛の産地と旬の時期

・旬の時期:冬~春
・産卵期:3月~6月
・有名な産地: 明石、瀬戸内海地方周辺
  

■タイの活用

・産卵前の桜が咲く時期のタイを「桜ダイ」と呼び、最も味が良くなる時期といわれている。
  
・「鯛の浦」は千葉県でマダイが群れて生息することで知られている地域で、国の特別天然記念物に指定されています。
  
・「エビでタイを釣る」とは、少ない投資や労力で大きな利益を得ること。
  
・「腐ってもタイ」とは、鮮度が落ちても味が落ちないたとえのこと。
  
・代表的な鯛のお祭り
「愛知県・豊浜の鯛まつり」「秋田県・男鹿半島の鯛まつり」「和歌山県・加太の紅葉鯛祭り」などは日本でも有数の鯛祭りで知られています。
豊浜の鯛まつり・・・7月下旬
男鹿半島の鯛まつり・・・旬の時期5月中旬~6月
加太の紅葉鯛祭り・・・11月上旬
  
  


最後に・・・

神話に登場するコトシロヌシノミコトにまつわる魚で、現代では恵比須様が抱えているのがマダイです。室町時代までは祝いの席の魚として重宝していましたが、江戸時代からは魚の王様として扱われるようになっています。
  
日本各地で釣りで人気の魚の一種です。釣り方も地方によって異なり、シャクリ釣り、フカセ釣り、カブセ釣り、ドンブリ釣り、カカリ釣りなど様々な釣り方が伝わっています。
  
  
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
  
  
  

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 - 魚の語源辞典

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