ムツゴロウはスズキ目ハゼ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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ハゼ科の魚の一種にムツゴロウという海水魚がいますが、日本ではごく限られた地域にしか生息していない、絶滅危惧種・レッドリストでは、絶滅の危険が高まってきているといわれています。そんなムツゴロウの名前の由来や語源、生態などについて紹介します。
 

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ムツゴロウ・鯥五郎の生態と名前の語源と由来

■ムツゴロウの生態
ムツゴロウはハゼ科の一種で、東アジアの中国・台湾・朝鮮半島・有明海・八代海の干潟の泥の中に穴を掘って生息しています。
 
体長は約17cm前後で、外見は細長くて円筒形をしていて、大きな背びれと頭頂部についた目が特徴。
 
潮が引いたあと、干潟の泥の上を飛び跳ねて移動する。夜や満潮時には巣穴である泥の中にいるが、日中・干潮時に出てきて活動が活発になる。縄張りを持つ魚で、直径約2m程の巣の周りにいる藻類を食べる。
 
飛び跳ねるのは「移動」と「交尾の時の求愛行動」の時に行う。
 
■ムツゴロウの語源
・脂っこいという方言から由来していて「ムツッコイ・ムツコイ」とハゼの仲間の俗称「ゴリ・ゴロ」が合わさって「ムツゴロウ」と名付けられたといわれている。
 
 
 


ムツゴロウ・鯥五郎の名称と歴史の話

スズキ目・ハゼ科・ムツゴロウ属、(ムツゴロウ単体の名称)
 
漢字: 鯥五郎 魚+陸
学名: Boleophthalmus pectinirostris
英名: Bluespotted Mud Hopper、Mudskipper(跳ねる魚の総称)
漢名: 
 
■ムツゴロウの歴史の話
・物品識名拾遺(ぶっぴんしきめいしゅうい)という1825年刊行の2冊に分かれた品目辞典には、「形どぢやうに似て目は蟹に似たり」と記されている。
 
・田中茂穂著「魚」に登場するムツゴロウは「佐賀ではムツゴロウを大いに好み(略)夏に佐賀の家の並みから煙の立ち上がるのは初秋の東京のサンマの煙を思いださせる」と紹介されている。
 

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ムツゴロウ・鯥五郎の産地と旬の時期と現在の状況

・旬の時期:晩春~初夏
・産卵期:5月~8月
・有名な産地: 有明海・八代海
 
■ムツゴロウの利用方法
・脂肪分が多いので、朝鮮半島付近では視刺しにして干してロウソクの代用にしたといわれています。
 
・独特の漁法
潟スキーという板に乗って干潟を進みながら”ひっかけ釣り”を行う。この方法を「ムツカケ」と呼び熟練の技術を要する。
仕掛け漁の場合は、「タケッポ」と呼ばれる竹筒で作った独特の仕掛けを巣穴そばに仕掛けて捕まえる。
 
・佐賀県の郷土料理を代表するの食材の一つ。また九州の一部では、生きたまま売られることもあるが、干物など加工してから販売されることもある。
 
※干潟の減少や乱獲など様々な理由から、ムツゴロウの数が現象している。環境省発表の調査によると1991年から2007年の間で「希少種→ 絶滅危惧種→ 更に減少」。絶滅の危険が高まってきています。
 
 


最後に・・・

ムツゴロウは地方性の高い魚でありながら、その愛嬌のある外見から、水族館でも割と人気があるため、全国的に名前が知られています。
 
また、産地である有明海や八代海では食用として定位着していますが、他の地域では観賞用の魚でもあります。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

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