コイ・鯉というコイ目コイ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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コイ・鯉という淡水に生息する魚は「淡水魚の王様」といわれるくらい、美味しくて見た目が良い最高級魚と言われてきました。
そして石器時代から食材とされる程、日本では長い歴史を持つコイという魚の名前の由来や漢字の語源や生態などについて紹介します。
  

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コイ・鯉の生態と名前の語源と由来

■コイ・鯉とはどんな魚?

コイ科の淡水魚の一種で、原産地はユーラシア大陸ですが、日本で発見されている化石を分析すると、日本にも自然分布してしていることが判明しています。太古の昔から多く移殖されてきたので、詳しくはまだ不明。
 
日本各地と世界中の温帯・熱帯域に分布していて、湖沼・池・河川の中流~下流域の流れがやや穏やかな場所、少し濁った場所に生息しています。
 
平均体長は30~60cm、最大で約1.5mで4~5kgと記録されている。寿命は個体差が大きくて、通常は20年、長寿のもので70~80年。
 
外見は、上顎の後方と口角付近に口ひげが2対ある。うろこは側線上に33~36枚といわれているが、品種改良によって数が少ないものや、鱗のサイズが大きいものなどがいる。
 
雑食性で、タニシのような貝類を好み、水底の生き物、岩に付着している藻類などを捕食する。また、コイの特徴は消化器官で、「食道→ 腸」なので、「胃」という器官を持っていない。
 
 

■コイ・鯉の語源

・雄と雌が離れずに泳いでいるので、恋をしている「コヒ→ コイ」という説
 
・鯉の身が肥えているから「肥・コエ→ コイ」に変化したという説
 
・鯉の味が他の魚より良いことから「越・コエ→コイ」という説
 
・鯉の味が他の魚より良いことから「恋い焦がれてコイ」という説
 
・清水魚という意味の「クヒ(水)ノウオ」を略して「クヒ→ コイ」という説
 
・それぞれ「ク= 黒」+「ヒ= 魚」で「クヒ」がが語源で「クヒ→ コヒ→ コイ」という説
 
・コミ(甲美)背が綺麗なのところからコイになったという説
  
・乞う・コウという意味からコイに変化したという説
  
・椎古天皇の頃にの冠位十二段に由来。タイとコイを対の魚として「タイ=大位、コイ=小位」という意味として名づけられてという説
 

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コイ・鯉の名称と歴史の話

コイ目・コイ科・コイ属
 
漢字: 鯉
学名: Cyprinus carpio
英名: Carp
漢名: 魚王・李本・健魚・稚龍、世美公
 

■コイ・鯉の歴史の話

・日本では石器時代の貝塚から骨が発見されているので、日本で古くから食べられていたことが判明しています。
 
・中国唐の時代、「五大家魚」といって「ソウギョ・コクレン・ハクレン・アオウオ・コイ」のことを指して重宝していた。
また別説で、唐の皇帝の性の”李(り)”と”鯉(り)”が同じ発音なので食べることを禁じたといわれて、「四大家魚」と呼んだという説もある。
 
・中国の祝いの席で鯉を食べる習慣があるが、「黄河中流の竜門峡にある急流を登った鯉は竜になる」という伝説から、出世すると縁起のよい食材とされているという一説がある。
 
・中国に「六六変じて九々鱗となる」という諺があります。
「六六」とは鯉には鱗が36枚あるので六x六、「九々鱗」とは龍には鱗が81枚あるといわれていたので九x九、そこから六六の鯉から変われば九九の龍に出世するという意味となります。
 
・ヨーロッパの14世紀頃、遠征中の十字軍が食べたのが始まりと言われている。戒律によって金曜日は肉食ができなかった為、コイを食べたのが始まりである。その後、ドイツ付近で養殖が盛んになって、ワイン煮などがヨーロッパに広まったとされる。
  
・東京浅草の報恩寺では毎年1月12日に、四条流包丁人が烏帽子をかぶって「コイの俎開き」という行事が行われます。

この習慣は、このお寺を開いた性信上人が親鷲聖人の指示により下総の飯沼に一寺を建設して法を説きました。この時に性海という名をもらった僧が感謝して、毎年2匹のコイを献上するといって姿を消してしまいました。
同じころ、飯沼天満宮の神官が夢で「報恩寺の性信にコイを送るように」とお告げを受けたところ、翌朝手洗いに二匹のコイが泳いでいました。
コイを届けた際、事の次第を知った神官は、毎年2匹のコイを送るようになったのが「コイの俎開き」の始まりと言われています。
 
・鯉は祝い肴として並びますが、結婚祝の席では用いてはいけませんでした。これは、鯉のお腹辺りの第5ひれのことを「ことどめのひれ」と呼ぶので、「子供を産まずに止めてしまう」と聞こえるので縁起が悪いからです。
 
 
 


コイ・鯉の産地と旬の時期 

・旬の時期:月~月
・産卵期:4月~7月
・有名な産地:
 
※春~夏の産卵は、浅い水草に卵を産み付ける
 

■コイ・鯉の漢字の由来

「鯉」という字は中国から来た文字となります。漢字の成り立ちは、「”里”に近い川にいる”魚”」→ 「鯉」が元だといわれています。
 

■コイ・鯉の食べ方と釣り

・コイを調理するときに注意することは「生きた魚を調理」「えらがきれいなもの」「肝臓近くの”苦玉”という胆嚢を潰さずに取り除く」
 
・鯉料理
「こいの洗い」「鯉こく」「甘酢あんかけ」「衣煮」「あめ煮」「鯉つぽつぽ」「すずめ焼き」
江戸時代の料理で「肝煎り汁」「観世汁」「小鳥焼き」などが伝わっている。
 
・釣り
脈釣り、ウキ釣り、吸い込み釣りなどがあり、場所によって使い分けている。
鯉の習性で決まった時間・決まった場所を岸と平行に回遊するので、釣り師はその習性を利用してつる場合が多い。
  
・観賞用
景行天皇の頃、美濃国氷の宮で鯉を池に浮かべてご覧になったという記録から、この頃にはすでに観賞用となっていたことが分かっています。
 
 


最後に・・・

近年日本の食材としては珍しくなりましたが、コイ・鯉は「淡水魚の王様」と呼ばれるほど高級魚として扱われています。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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