ニジマス虹鱒というサケ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
119 ニジマスというサケ科の魚top
 
 
ニジマス・虹鱒は全国各地で目にする魚、日本の魚と思われやすいのですが、1877年にアメリカから輸入された魚です。環境の変化に強い魚なので、すぐに日本の河川や湖に適応した、そんなニジマスの語源や名前の由来、そして生態などについて紹介します。
 
 

スポンサードリンク

 

スポンサードリンク

ニジマス・虹鱒の語源・由来

■ニジマス・虹鱒の生態について

サケ科の淡水魚の一種で北米が原産、カリフォルニア~アラスカ周辺の河川に生息している。
日本へはカリフォルニアから輸入されて、本州中部付近から北に放流された。現在では、一部の河川や湖で自然繁殖して定着するようになった
 
体長約20~45cm、背中と体側とヒレに黒い斑点があって、体側の中ほどに淡い赤色が混じっていて虹のような帯があるのが特徴。
 
サケ科の中では最も幅の広い水温「5℃~24℃」で生息できる。2種類のニジマスに分類されて「陸封型(淡水のみ生息)」「降海型(川で生まれて海で生活、また川に戻ってくる)」
陸封型・・・ニジマス
降海型・・・スチールヘッド
 
サケと違って、産卵しても寿命が尽きないので7~8年産卵する。昆虫、貝類、小魚などを捕食。
 

■ニジマス・虹鱒の語源

・英語の「レインボートラウト」の直訳で「虹+鱒 =ニジマス」
 

■マス・鱒の語源

・眼に赤い筋があるから、「マツホ(目赤)・メソホ(目赤・目赭)→ マス・鱒」という説
 
・体が大きいところから「マス・増→ マス・鱒」という説
 
・サケよりも味が勝っているから「マス」という説
 
・目が鋭い魚から「メスルド→マス」という説
 
・古名をハラアカ・ハラカ(腹赤)とも呼んだ。
 
 

スポンサードリンク
 
 


ニジマス・虹鱒の漢字と名称

サケ目・サケ科・タイヘイヨウサケ属、(ニジマス個体の名称)
 
漢字: 虹鱒
学名: Oncorhynchus mykiss
英名: Rainbow trout
別名: ホンマス、ギンスケ、ショマ、英語のレインボートラウトがそのまま日本語でも定着
 

■日本のニジマスの歴史

・鱒という漢字の由来
景行天皇(12代天皇)の頃、肥後字土群長浜で漁師が初めて腹赤魚を釣って献上、聖武天皇(45代天皇)の頃大宰府から腹赤魚を献上したと記録がある。
鱒は国字で「魚+尊い」としたのは、天子に捧げる尊い魚という意味体と言われている。
 
・1877年にアメリカ・カリフォルニアの水産員会からニジマスの卵を約1万個寄贈されて日本へ移植。
1880年、卵から孵(かえ)った稚魚が8匹が生き残った。その8匹から約2万個の卵から孵(かえ)った稚魚を、福島県の猪苗代湖と栃木県の中禅寺湖に放流したのが、日本でのニジマスの始まり。
その後ニジマスの養殖が進んで、1950年には漁業法改正に伴って養殖が義務づけされて全国の河川や湖に放流された。
ただし、ニジマスを放流して生息することはできても、殆どの河川や湖では産卵をして自然繁殖するまでには至らなかった。
 
 


ニジマス・虹鱒の産地と旬の時期

・旬の時期: 
・産卵期: 12月~3月、日本での産卵時期
・有名な産地: 北米全土、日本の発祥地中禅寺湖・猪苗代湖
 

■現在のニジマスの利用

・年間生産量は、1980年には1万7千トン。
 
・有名な養殖場は、滋賀県「醒井養鱒場」や、富士山麓の「猪ノ頭養殖場」が日本でも有数の生産量を誇っています。豊富な低水温の湧き水「水温12度前後」がニジマスに適していると考えられています。
採卵は11月~1月頃。
 
・日本に生息していたマスは、北海道の阿寒湖に生息していたヒメマスで、1903年に十和田湖に移植したのがヒメマスの養殖の始まりです。
 
・世界中に広まったニジマスの移植や放流ですが、中南米に放流の指導・支援をしたのが日本人で、現在ではボリビアやチリでもニジマス釣りができるようになりました。
 
・水温13~17℃が最も活発になるといわれている。日本では春~秋にかけてマス釣り場で人気なのは、このニジマスのこと。
 
 


最後に・・・

夏頃になるとスーパーでも売られているほど、ニジマスは身近になりました。これも、1世紀以上前に日本に放流や養殖をして個体数を増やしてきた成果と言えます。
 
その反面、ヤマメやイワナの生態系に影響を及ぼしていると言われています。そして残念ながら、自然繁殖しているのは水温の低い一部の場所だけです。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

 - 魚の語源辞典

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。