ワカサギ・公魚はキュウリウオ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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ワカサギは公魚と書く、少し位の高そうな漢字を書く魚です。元々は海水と淡水が混じる付近に生息する魚でした。そんなワカサギの生態や、なぜ陸地の湖に生息しているのか、名前の語源や漢字の由来などについて紹介します。
 

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ワカサギ・公魚の語源・由来

■ワカサギ・公魚の生態とは?

キュウリウオ科の淡水魚の一種で、太平洋側は利根川から北、日本海側は島根県から北、朝鮮半島付近の汽水域の湖沼に分布する魚でした。
 
内陸の淡水にも順応することが判明して、日本各地の淡水域に移植されて現在に至ります。
 
体長は約10cm、色は背中が淡い黄色、腹は銀白色、そして背びれの後ろに脂びれがあるのが特徴。
 
動植物性のプランクトン、水中の昆虫などを捕食する。
 

■ワカサギ・公魚の語源

・「ワカ=幼い」+「サギ=細魚」が合わさって「ワカサギ」という説
 
・田・湿地・沼にいる夏の鳥アマサギに似ているといわれていて、このサギが南に移動しても、その場ににいる若い魚だから「ワカサギ」という説
 
「アマサギ→ ワカサギ」の説の話
昔の人は雀(すずめ)が海に入ると蛤(はまぐり)になるとか、長芋が変化すると鰻(うなぎ)になると信じられていました。
同じように「アマサギやシラサギ」は冬になると南に飛び立ちますが、冬になると、鳥のサギが同じような色をした魚に変わるのだと信じられていました。
そこから「ワカサギ」と呼ぶようになったという説が伝わっています。
 
 


ワカサギ・公魚の漢字と名称

キュウリウオ目・キュウリウオ科・キュウリウオ属
 
漢字: 公魚、鰙、若鷺
学名: Hypomesus nipponensis
英名: Smelt、Wakasagi/Japanese smelt
別名: ツカ、オオワカ、コワカ、サイカチ、マハヤ、シロイオなど
 

■ワカサギ・公魚の漢字の由来

・鰙という字は和製漢字。
 
・江戸時代 宍道湖のアマサギが将軍家の御用魚だったため、公魚と書いた。
 
・桜魚、雀魚、伯耆など、全てワカサギのこと。
 

■ワカサギ・公魚の分類

・ワカサギ属には「ワカサギとチカ」という2種類の魚が日本全土本州以南に生息している。
チカという魚は、外見が鱒(ます)に似てますが内臓の構造が全く異なり、ワカサギと同じなのでワカサギ属に分類されています。
 
ワカサギ属
 → ワカサギ 日本とカリフォルニア州に生息
 → チシマワカサギ 千島列島に生息
 → チカ  東北からカムチャツカ半島付近まで生息
 → イシカリワカサギ 北海道から北、カナダに生息
 → サーフスメルト 北米西海岸に生息
 → デルタスメルト カリフォルニア州に生息
 
 

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ワカサギ・公魚の産地と旬の時期

・旬の時期: 2月~3月頃、場所によって時期が異なる。
・産卵期: 1月~4月
 汽水域・・・川をさかのぼって水草や、砂礫に卵を産む。
 陸封型・・・川や湖の水草や、砂礫に卵を産む。
  
※味が良くなるのは水温が下がる晩秋くらい。産卵後(解禁後)の2月中旬~春頃までが美味しい。
 
※ワカサギの寿命は通場1年、2~3年生存する個体がまれにいる。
 
※産卵を保護するため、1月中旬~2月中旬は禁漁期間。
 

■ワカサギの歴史の話

・江戸時代、霞ケ浦沿岸付近のワカワギを将軍に献上したところ、気に入られたところから「公魚」と書くようになったといわれています。
 
・「大和本草」によるワカサギの紹介
「江戸及び北にあり、若州三方湖に多し、西国には見ず江河の中、或いは海にも生ず。ハエに似たり色白く美味、佳品なり。冬至以後は味劣る」
 
 


最後に・・・冬の風物詩の釣りについて

冬の釣りで人気。特に北の凍った湖では、穴を開けて釣る氷上の釣りは冬の風物詩の一つでもあります。
 
竿は30cmくらいの非常に短くて柔らかいものと小さなスピニングリールと、仕掛けは5~6本の針で、エサは紅サシかアカムシが定番。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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