アマゴはヤマメの近種でサケ科の魚 漢字と名前の由来と語源辞典

   

 
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アマゴとヤマメという渓流に住む近い種類の淡水魚と、サツキマスという海に降りて生活するアマゴの一種がいます。それぞれ魚の違いと、アマゴの名前の由来や生態、旬の時期と昔はアマゴがどのような歴史をたどってきたかなどについて紹介します。
 

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アマゴの生態、名前の語源と由来

■アマゴの生態、どんな魚?

海から川を遡上するサケ科の一種。本州では神奈川県の酒匂川付近~西日本全域、四国、一部の九州の源流よりやや下流に生息している。
 
体長は約30cmに成長、側面には黒っぽい大きな斑紋(パーマーク)があるところがヤマメと酷似している。アマゴとヤマメの見た目の大きな違いは、パーマークの他に朱色の斑点が体側にあること。
 
また、アマゴは陸封型と降海型の2種類に分類されています。
・陸封型・・・一生川で生活する個体のこと 
・降海型・・・一部の個体が川を下って海で生活、4~5年後に川を遡上
 
そして、アマゴの陸封型と降海型は呼び名が異なります。
陸封型・・・「アマゴ」
降海型・・・「サツキマス」
  
卵から生まれた1年のアマゴの一部の体が白っぽく変色すると個体は海に降りて「サツキマス」になり、4~6月に川を遡上し始めて、秋になると産卵、そしてまた海に戻っていきます。
この時に河川にとどまった魚がアマゴです。因みにヤマメとアマゴは近い種類の魚となります。
  

■アマゴの語源

・曇りや小雨が降る日によく釣れるところから「天魚」と書いて「アマゴ」という説
 
・「うまいさかな→ うまいこ→ あまいこ→ あまご・甘子」という説
 
 


アマゴの漢字と名称と歴史の話

サケ科・サケ目・タイヘイヨウサケ属 、(陸封/アマゴ、降海/サツキマス)
 
漢字: 甘子、天魚、雨子、雨魚
学名: Oncorhynchus masou ishikawae
英名: Amago salmon、Satsukimasu salmon、Red-spotted masu salmon
 

■アマゴの歴史の話

・「やまべは津軽の方言にして京師にてはあまごと云」と「重訂本草網目啓蒙」に紹介されている。このことからも、昔はヤマメとアマゴが同一種の魚と考えられていることがわかる。
 
・江戸時代に書かれた「大和本草」には、アマゴとヤマメは同じ魚としてアメノウオという名前で紹介されていています。
 
・アマゴの祠  
「他の地から黒い鵜を放すのは構わないが、赤い鵜は入れないで欲しいという老僧の頼みを聞かずに、東の川に赤い鵜を放したところ、川岸に大きなアメノウオの死体が浮いていました。このアメノウオは先日の老僧の化身とされて、祠に祀られるようになりました」という伝記の一つがある。「釣りの風土記より」
 

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アマゴの旬の時期とアマゴの状況

・旬の時期:初夏~夏頃
・産卵期:10月~11月
秋になると、川の上流~中流の砂利を掘って産卵床を作って、1回の産卵で100~300個の卵を産む。
 

■現在のアマゴの状況について

・昔は山間部に住む人たちの貴重な蛋白源でした。戦後の食糧難の時期に大量に乱獲されたことが切っ掛けで天然のアマゴが減少した。禁漁期間を設けるなど規制をすることで対策をしています。
 
・水中の昆虫、甲殻類、小魚や水面上を飛ぶ羽虫などを捕食するため、テンカラやフライフィッシュング、ミャク釣りなど、西日本の渓流釣りで人気の魚です。
 
・1969年頃から養殖・放流が本格的に行われるようになった。そのため、ヤマメとアマゴの分布域が乱れたことと、アマゴとヤマメの雑交が増えて、純粋な天然のアマゴの減少しています。
 
 


最後に・・・

アマゴは西日本に生息する魚でしたが、人為的な放流によってヤマメと混じり、木曽三川に生息していたサツキマスですは、各地に放流されて日本海側でも見かけるようになりました。
 
また昭和初期まで、サツキマスはビワマスの降海型だと考えられていました。現在はアマゴの降海型に分類されています。
 
 
参考:「原色魚類大図鑑・北隆館」「魚と貝の辞典・柏書房」「たべもの語源辞典 東京堂出版」
 
 
 
 

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 - 魚の語源辞典

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